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2022/03/01 09:23

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。


2月26日(土)の夕方にTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Black再入荷したんですが、また完売となってしまいました。ご購入いただいたお客様ありがとうございます。また再入荷しましたらご連絡致します。確実にご購入されたいお客様は受注生産も承っております。受注生産はメールにてご注文承っております。

Email : info@preblic.com




先週に引き続きご注文いただいた革小物をご紹介します。ご注文ありがとうございます。

パターンオーダーのTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackです。

カスタムは、

・内装をキャメルに変更

・内装左側にカード室一室追加

・内装左側のカード室をクロコダイルに変更

・ステッチをアイボリーに変更




こちらはTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackで内装左側のカード室2室追加。




こちらはTHOMAS - Saddle Pull Up col.Blackこちらは外装はシボなしのSaddle Pull Upレザーです。こちらも持ち手をクロコダイルへ変更。



こちらもTHOMAS - Saddle Pull Up col.Blackこちらは外装はシボなしのSaddle Pull Upレザーです。

カスタム内容は、

・内装左側カード室2室追加

・持ち手はサドルプルアップのシボありのレザー

・金具はシルバー色へ変更

・ステッチをブラックに変更




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さて4週に続けて1950-1960年代のアメリカとイギリス服装について書いてきました。


もう今週で6回目です。最後は「Mods」について書こうと思います。「Mods」については今回だけだと書ききれなかったので来週も続きます。

自分がモノを作る上で影響を受けたのがこれまで書いたスタイルだったので書かせていただきました。


お酒の話のネタにでもなれば嬉しいです。



第1回

https://www.preblic.jp/blog/2022/01/25/131403


第2回

https://www.preblic.jp/blog/2022/02/01/144433


第3回

https://www.preblic.jp/blog/2022/02/08/091427


第4回

https://www.preblic.jp/blog/2022/02/15/092420


第5回

https://www.preblic.jp/blog/2022/02/22/092621



アメリカのエリートスタイル「アイビースタイル」にも影響を受けたとされる「モッズ」

語源は「Moderns(モダーンズ)」を省略した造語です。Modernは直訳すると「現代的な」という意味。

1950年代後半にロンドンを拠点にスタイリッシュな若者の小さなグループで、モダンジャズを聴くことからモダニストと呼ばれていました。アメリカの「アイビースタイル」にも影響を受けたそのスタイルは、白人のミドルクラスに広まりました。

<モダンジャズのデイブ・ブルーベック>


<モダンジャズの帝王とも呼ばれるマイルス・デイビス>



少しイギリスの階級についてのお話をします。昔よりも職業の幅が広がったことで少し曖昧な部分もあるんですが今でもまだ残っていて、大きく3段階に分かれています。


王室や貴族などのアッパークラス。彼らは働かずとも賃金を得ることができる人たちです。


そして、真ん中のミドルクラス。彼らは会社経営者やパイロットなど、それから職について賃金を得る人たち。


そしてワーキングクラス。彼らは賃金と引き換えに雇い主に労働力を売って金銭を稼ぐ人たちです。


ちなみにミドルクラスはさらに3段階に分かれていて、Upper Middle Class(アッパーミドルクラス)、Middle Middle Class(ミドルミドルクラス)、Lower Middle Class(ロウアーミドルクラス)があります。ミドルクラスは、会社経営者や医者、パイロット、会社員も含まれていることから一つに区分するのが難しいことで3段階に分かれています。「モッズ」の出身者はLower Middle Class(ロウアーミドルクラス)とWorking Class(ワーキングクラス)が多かったんです。

(※実際はさらに細かくて技術職の人達はTechnical Middle Class(テクニカル ミドルクラス)などあるんですが割愛します)



以前書いたロッカーズはワーキングクラス出身者が多かったんですが、今回書くモッズはミドルクラス出身者も含まれています。モッズは不良ではあるんですが、ロッカーズとは出生が違うことで性質が異なっています。それゆえにスーツにネクタイ。アメリカのアイビーから影響を受けたのもミドルクラス出身者ということで納得できます。


そして、アイビースタイル以外にイタリアからも影響を受けていました。モッズはバイクよりもイタリア製のスクーターを選んでいました。スクーターがイタリアのスタイルの象徴であって、そのエンジンなどの部品がボディーに隠れていることでオイルなどで衣服を汚すことが少ないという理由からでした。そして、モダンジャズを聞いてイタリア製のシャープなスーツを着るというのがモダニストとして当時は一番モダンでクールだったからです。

当時多くのモッズがM51などの軍物を着ていました。スクーターを運転していて、服を汚さないためです。当時は朝鮮戦争の停戦にともない、世界中に安くて大量にあったのでM51は汚れても問題ない服でした。



ちなみに少数ではあるんですが、テーラードジャケット型のレザージャケットも羽織っていました。PREBLICのCORAMやBUNCHは自分がテーラードを学んでいたことも関係していますが、この辺の影響も受けています。









それから、モッズが聞いていた音楽。アーリーモッズと言われる1950年代後半の初期のモッズは、モダンジャズと呼ばれるデイブ・ブルーベック、チャーリー・パーカー、マイルス・デイビスなどを聞いていました。

<デイブ・ブルーベック(ピアノ)>


<チャーリー・パーカー>



<マイルス・デイビス>


そして、1960年代半ば、モッズがピークを迎えた後、バンドのThe Who(ザ・フー)やSmall Faces(スモール・フェイセス)といったモッズを支持する音楽を聴くようになりました。

< The Who>


<Small Faces>



以前書いたロッカーズは、エルビスプレスリーなどのピュアロカビリーや初期のロックンロールのクリフリチャードなど。

<エルビスプレスリー>




<クリフリチャード>




同じ地で同世代であるにも関わらず、思想や出生によって聞く音楽やバイクが変わり、それによって服装などの見た目にまで違いが及ぶというのはなかなか面白いです。


また来週続きを書こうと思います。




<Mods(モッズ)とRockers(ロッカーズ)>