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2022/01/25 13:14

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。


今日は、1950年代から60年代のイギリスとアメリカの服装の変化とお互いの影響について書こうと思います。

自分がレザージャケットを作っていることもあって、レザージャケットに初めて興味を持ち始めたものは1950年代から60年代のイギリスとアメリカのスタイルです。最近はレザージャケットの製作が続いているのでふと原点について思い返していました。


何回かに分けてそれぞれの変遷や影響について書こうと思います。テディーボーイ、バイカースタイル、ロッカーズ、タンナップボーイズ、アイビースタイル、モッズ。男なら心をくすぐられる固有名詞は1個ぐらいあると思います。


カルチャー好き、服好きの飲むときの小ネタぐらいになれば嬉しいです。



まずはバイカーズスタイル。

1953年にマーロンブランド主演の「ザ ワイルド ワン」がアメリカで公開されました。その映画でのスタイルが太めのロールアップしたジーンズにエンジニアブーツ、ダブルのレザージャケット。そしてバイク。


このスタイルがアメリカで広まりました。ただどうして血気盛んな若者達が当時から高価だったバイクやレザージャケットを持てたのか?

それは当時第二次世界大戦の帰還兵だった若者達はアメリカの援護法で生活が保障されていたからある程度裕福だったことで手に入れることができました。


そして、映画では暴力的な映像が多かったのでイギリスでの公開がなかなか認められずにアメリカで1953年に公開された映画はイギリスでの上映は1956年に公開されることになりました。このタイムラグからイギリスでレザージャケットが若者に普及するのはアメリカに比べて数年経ってから。


映画の登場人物のほとんどはアメリカ製のインディアン、ハーレーダビッドソンのバイクに乗っていたんですが、主演のマーロンブランドだけはイギリス製のトライアンフ。


そんな自国心をくすぐることと、それまではテディーボーイという着丈の長いジャケットにクリーパーズ(ラバーソール)の靴を履いたドレスアップのスタイルに少し飽きていたからでしょう。1950年代初頭から血気盛んな若者の中で流行っていたイギリスらしいドレスなスタイル。

5,6年も経ったことでそのスタイルにも少し飽きていた頃に一変した目新しいレザージャケットのカジュアルなスタイル。今の時代でも服装の変遷は反動から来ると言われていますが、まさにこのことです。ドレスから男らしいレザージャケット。


アメリカからバイカーズスタイルがイギリスに入ってくる以前の反骨精神ある若者の服装はお洒落をして出かける時はドレスアップでした。普段よりも着飾るというのは、ルーツである自分の階級よりも少しでも上に見られるようにとか、テーラード(スーツ)発祥地でもあることから出かける時の身だしなみを整えるというのは親から代々引き継がれていたからなのでは思います。イギリスの家庭では、子供が成人して働く時にはテーラーでスーツを仕立てるという風習があったり、親が仕立てたスーツをお直しして子供にプレゼントしていたりしていました。良い生地は時間が経過しても劣化することなく味わいになって変化してくれます。そのためテーラーで仕立てたスーツはお直しができるような作りになっています。


話は少し脱線しましたが、、

ただ当時のイギリスはアメリカとは違って経済の状態は良くありませんでした。なのでアメリカ製のレザージャケットは高価すぎて買えなかった。でもお金に少し余裕のある人はアメリカ製ではなくイギリス製のレザージャケットを。それでもほとんどの若者には高価過ぎたので合皮のジャケットを着ていました。この年代のビンテージの合皮のジャケットが多いのもこんな事情があったからです。


ちなみに映画「ザ ワイルド ワン」でも履かれていたエンジニアブーツの原型はイギリスの軍物から来ているという話をイギリスのビンテージのディーラーから教えてもらいました。


こんな風に流れを考えていくとイギリスの服はアメリカに大きな影響を受けていると言えそうです。その逆も然り。文化やスタイルは国を行ったり来たり、他国で得た影響を自国独自で熟成させてまた別の国へ影響を与える


今はいろんな情報が段違いに早く世界各国で情報が入り組んでいます。今となってはいろんな国、時代の影響を知らずに受けているので自分のルーツを探っていくのは昔以上に難しいように思います。



また次回のDiaryでこの話の続きの流れを書こうと思います。



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さて先週から製作を続けているレザージャケットが形になってきました。


BASEのパターンオーダー



BUNCHのパターンオーダー




LAUNCHのパターンオーダー



CORAMのパターンオーダー



完成し次第ご連絡致します。



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最近、THOMASのパターンオーダーで内装左側にカード室追加のカスタムオーダーが増えました。定番の内装はコインケース側にはカード室1室なんですが、いつも持ち歩いているカードが5枚の方はカード室1室追加、カード6枚の方はもう2室追加されたりしています。





小銭の取り出しがしやすく馴染むまで少し時間はかかりますが、製作完了までお待ちいただける方やお持ちのカードが5枚以上の方でカード室1室に対してカード1枚収納されたい方にはおすすめのカスタムです。


このTHOMASも何度も微調整を繰り返して今の形、仕様に至りました。

使う度にほんのり丸みがでてきてレザーの風合いにも深みが増してきます。



ご注文いただいたお客様、レザージャケット製作後にウォレット、バッグの製作を開始致します。もうしばらくお待ち下さい。