今回、THOMASをリニューアルしました。
一つ一つリニューアルした箇所をご紹介したいと思います。まずは、レザーの変更です。表のレザーは以前ご紹介した
ベルギーのサドルレザー、内側のレザーは
ドイツのワインハイマー社のレザーです。外側は経年変化も抜群に楽しめるベジタブルタンニン鞣しで、ハリもあることから耐久性にも富んでおります。
内装は、このシボ感が特徴的でこの雰囲気を長く保ってくれます。
開いた時のこの表情の違いはどこか奥行きと高級感のある印象を与えてくれます。それから、ある種のイキのようなものを感じてしまいます。
内装に変化をつけることは昔からある文化で、イギリスのジャケットの裏地も一つですが、日本でも江戸時代から内張りにこだわりがありました。
火消し達の洋服です。火消しはリバーシブルになっているものを着用していました。火を消す際は火の粉などで着ている服が黒く焼けてしまうことがあるので黒が基本となった暗めの服で消火にあたりますが、火を消した後は、裏返して派手めの服に着直していました。
命をかけて消火に当たることから、街の人たちも火消したちへの存在は大きかったことでしょう。そんな中、火を消した後にさっそうと服をなびかせながら歩いていたことと思います。
左が今までのTHOMASで、右がリニューアルしたTHOMASです。
写真でも分かるように高さを低くしました。以前は正方形に近い形でしたが、長方形の形になりました。低くしても紙幣がしっかり入り、多少のゆとりもとった高さです。
これは、できるだけポケットやバッグに収納した時にかさばりにくくするためです。
このTHOMASで表現したかったのは収納機能と最大限コンパクトにおさめるということからパターンを見直しました。
お札とカードを入れた写真です。カードは4枚収納可能です。(※日本紙幣も収まる大きさです。)
以前と同様に小銭も収納することができます。
ジッパーはYKK社のエクセラ ダブル仕様に変更しました。
開閉の安定感とムシ一つ一つの噛み合わせが高級感のある雰囲気から使用するレザーとも相性が良いことからこのジッパーを採用しました。
スライダーの持ち手はPREBLICでも定番のレザーの持ち手が配されます。持ち手も丁寧にコバ処理を施しております。
最後に小銭を入れる内装部分はレザー1枚で仕立てていたのですが、内装にも贅沢にレザーを配しました。これにより見た目の良さはもちろん、長年の小銭の出し入れでの耐久性も高くなりました。
こちらは素材違いでの展開を予定しております。
完成しましたらDIARYでご紹介致します。