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カート

カートが空です

改良を重ねる

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。


今回は、冒頭のみ山本が、初めてブログを書かせていただきます。たまに山本も書くことがあるかと思いますので、ぜひお時間あれば読んでいただけますと嬉しいです。


今年の1月から正式にPREBLICのメンバーとして加わり、早くも7ヶ月が経とうとしています。さて、僕は今村と一緒にPREBLICの革鞄や革小物を製作させていだだいております。>


今回、PREBLICでは定番のTHOMAS含めた革小物の「コバ」について書かせていただきます。PREBLICでは基本的に定番物を作っていて、定番物は常に改良を重ねながら日々製作しています。


今回は、特に技術的な面で力を注ぎ込んだ「コバ」について書きます。


「コバ」とは裁断した革の断面のことで革の断面は、ざらつきがあり木目ように見えることから「木端(コバ)」と呼ばれるようになりました。このコバの仕上げ具合によって、その製品の耐久性や見た目の美しさが変わっていくので、作業としては重要な部分です。

コバの仕上げ方は何種類かあって、

PREBLICでは2種類の「コバ磨き」と「コバ剤仕上げ」と呼ばれる仕上げ方を商品の素材の相性によって使い分けています

その中で今回は「コバ磨き」の仕上げ方について少し書きたいと思います。



コバ磨きの作業はその製品の裁断、貼り合わせ、縫製の後に出てくるまとめの作業になります。



作業の流れとしては、コバの断面にはみ出たのりなどをヤスリで取り除き、表面の荒いザラつきを

徐々に滑らかな状態にしていきます。

その後コバの表面に黒の染料をムラなく塗り、

ここからオイルが染み込んだ布などを使って、摩擦でコバの磨きあげていきます。




この最後の工程が根気がいる作業で何度も繰り返していき、表面がきめがこまかく艶がある状態まで仕上げいきます。

コバ磨きはなかなか奥が深くて、改善と改良を重ねてきました。



ここまでコバについて書かせていただきましたが、作り手としてもとても魅力がある部位です。他の作業ももちろんですが、

より良い製品になるようにこれからも

「コバの磨き」こだわっていきたいと思います。

以上山本でした。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。



 

さて、完売が続いていたTHOMASが何点か再入荷しました。上でも書いた「コバ」の技術を注ぎ込んだものです。

 

まずは、ホーウィン社シェルコードバン ダークバーガンディー。

ブラックはすでに完売してしまいました。ご購入いただいたお客様ありがとうございます。在庫が長くある時もあるのですが、すぐに完売してしまうことが最近多いので、気になる方はぜひ受注生産にてご注文いただくか、お早めにお願い致します。

THOMAS - Horween Shell Cordovan col.Black



こちらは、クロコダイル ブラック。

一回クロコダイルのレザーを持ってしまうとなかなか他のレザーへ変更できない、とても持ちごたえのある素材です。

タフで独特の経年変化をしてくれます。

オンラインもしくは店頭にてお買い求めいただけます。


 


そして今週も完成したご注文分のご紹介です。

まずは、ベジタン ゴートスキンを使用したDALTON

クラシカルなカフス止め、裾周りに付いたボタン留めのストラップが特徴のシングルのレザージャケットです。


襟は小ぶりに仕上げ、金具はセンタージッパーのみなので、どんな服装にも相性がよく汎用性の高いジャケットに仕上がっています。


使用したベジタン ゴートスキンは、下地はダークブラウンで表面のみブラックに染め上げています。着用する程ほんのり下地のダークブラウンが表に表れます。



そして、ご注文のウォレット。

こちらはKONETT - Crocodile col.Blackのパターンオーダー。

表面のクロコダイルは部位指定にてお作りさせていただきました。長方形の比較的、均一的な模様は尻尾部分です。少し大きめの模様からメンズライクな印象があり人気な部位の一つです。

そして、金具はシルバーからゴールドへ変更。

カードは最大12枚、コイン、紙幣を収納できます。別のお客様で馴染めばカード15枚入るとおっしゃっていました。

かなり収納できてトラウザーズのポケットに収めることができます。


それぞれのカスタム金額は下記の通りです。

部位指定は、+¥11,000(税込)

金具の色変更は、+¥5,500(税込)です。

 

そして、オリジナルで製作した札入れ。

お札のみを入れるためにお作りしたスリムな札入れ。


表面は、フレンチゴートスキン ブラック、内装は、ダークブラウンです。

立体感が出るようにレザーは、一枚一枚盤面が中心に向かって厚くなるようドーム型に漉き加工を加え、さらに内部に芯を加えています。


シンプルな構造なので、素材やディテールは浮き彫りになります。


コバは丁寧に磨き上げ、レザーの漉きはシビアに設定しシンプルな構造に負けない仕上がりにお作りできたかと思います。




そして、パターンオーダーのTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Dark Burgundy。

カスタム内容は、内装はフレンチゴート バーガンディーに。

内装左側は、カード室ニ室追加、コインケース取り外しです。


こちらも紙幣とカードのみのスリムなマネークリップウォレットに仕上がりました。

表面のコードバンと内装のフレンチゴート、色は同じバーガンディーで統一感あるパターンオーダーに仕上がっています。



ご注文いただいたお客様ありがとうございます。