完成したご注文

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。

今度の年末年始は久しぶりに地元の鹿児島へ帰ることになりました。年末年始に鹿児島で過ごすのはもう20年ぶりくらいです。

鹿児島に帰る時とか、ふとした時に兄貴が話していた『同窓会の幹事』の話を思い出します。

兄は専門学校時代の同窓会の幹事を任されて、当時の同級生たちに声をかけたそうです。

ところが、たくさん連絡をしたにも関わらず、思ったほど参加者が集まらなかったとのこと。

そのことを同窓会当日に先生へ話したところ、先生がこんなことを言っていたそうです。

「まだ若いから、仕事で忙しいやつ、うまくいってるやつ、うまくいってないやつ、

家族とうまくいってるやつ、いってないやつ。いろんな事情があって来れないやつも多いと思う。

でも俺くらいの60代半ばにもなると、けっこうみんな来るようになるよ。

もういろんなことが関係なく思えてくるから。

だから今日来なかったやつにも、また次に同窓会をやるときは声をかけ続けてほしい。」

僕も10年ぶりくらいに友達に連絡してみようと思います。

もし断られても、帰ったときはまた連絡してみようと思います。

さて今週も完成したご注文のご紹介です。

まずはベジタブルタンニン鞣しのシープスキンを使用したSTAND。

1950年代前半頃のダブルのレザージャケットをベースにした一着です。

フロントはシンプルに左右ジッパー付きのポケット。襟にはスナップボタンはなし、ラペルのみにスナップボタンが配されます。

そして、持ち込み裏地にてお作りさせていただいたディアスキンを使用したBRANCH。

サイズは体型に合わせて、お作りさせていただきました。

カスタムでフロントはダブルジッパーに。

着始めからいきなり馴染んだような着心地のディアスキン。

しなやかな上に耐久性が高いのが特徴です。

そして、人気のTHOMASのパターンオーダー。

こちらは国産コードバンを外装に、内装は全てクロコダイルにてお作りさせていただきました。とても渋い仕上がり。

PREBLICでは、アメリカのホーウィン社シェルコードバンと国産のコードバンを使用しています。よく違いはなんですか？とご質問をうけますので、僕なりの感想を書こうと思います。

アメリカのコードバンは、良い意味で仕上げが荒く、色合いもほんのり深いところと淡い色合いのグラデーションのように仕上がっているように感じます。

対して日本で鞣されたコードバンは、仕上げがとても綺麗です。日本人ならではのきめ細やかさがこの仕上がりにも表れているように思います。

どちらもそれぞれ違った良さがあります。

<アメリカのホーウィン社シェルコードバン>

<国産コードバン>

 

そして、サドルプルアップレザーのKONETT。

表のPREBlCの箔押し部分を型押しへ変更。

それから内装のカード室は左右一室ずつ追加。

ロングウォレットと同じくらい容量が収まるので、カードをたくさん持っている方にはおすすめのウォレットの一つです。

最後は、トラウザーズのFORT。

素材は、イギリスで名門のFOX Brothersのウール素材。昔から個人的に大好きな素材。色はダークブラウン。僕も同じ素材のトラウザーズを持っていて、重宝しています。

福島に住む先輩からのご注文。

カスタムでサイズ調整と太めのスタッズベルトもつけたいということでベルト幅を太くしてお作りさせていただきました。

國分さんありがとうございます。

ご注文いただいた方ありがとうございます。