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カート

カートが空です

パンツの素材選び 2

 

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。

今日も先週に引き続き製作予定のパンツの生地について書こうと思います。


今回は先週とは別の生地メーカー『FOX Brothers』

この生地のパンツは何本か所有していて本当に気に入ってよく履いています。


個人的にここの生地で特に好きなのは色合いと風合いです。他の生地メーカーとの圧倒的な違いは、中間色の色のバリエーションだと思います。

黒、白、赤、青などはっきりした色合いではなくて、どちらとも言えない微妙な色合いが秀逸。


ダークブラウン一つとってもほんの少し色合いが違うだけダークブラウンがこれだけ色数が存在します。

特にブラウン、カーキ、ネイビー、グリーンなどの中間色は、風合いがもろに表に出てくるので、品質の良し悪しは一目で認識できます。

風合いも素晴らしくて、この色合いは本当に好みの素材です。












しかも生地自体もけっこうタフ。パンツ素材といえば、デニムやチノクロスが一般的ですが、ウールはやっぱり強いです。


一概には言えませんが、一般的にコットンや麻などの植物繊維よりウールなどの動物繊維の方が耐久性が高いと言われています。ぜひ1つの選択肢として加えていただきたい素材の一つです。





さて、今週は再入荷したTHOMASと完成したご注文のレザージャケットのご紹介です。


まずは再入荷したTHOMASのご紹介。




本当にこのDiaryで何回も書いていますが、始めて作ってから何度も改良改善を繰り返してきました。これまで何個作らせてもらったんだろうとふと感じることがよくあります。


写真は、最後の工程の磨きの作業風景です。布海苔や蝋を使い、力強く磨き上げていきます。磨き一つとってもいろんなやり方を試してきました。



上からSaddle Pull-UpSaddle Pull-Up SDHorween Shell CordovanCrocodileです。

残念ながら、Saddle Pull-Up SDとHorween Shell Cordovanは完売してしまいましたので、気になる方は受注生産にてご注文下さい。


こちらはSaddle Pull-Up SD。キャメル、ダークブラウン、ブラックの3色です。



そして、こちらはTHOMAS - CrocodileとSaddle Pull-Up SDの経年変化の写真です。

THOMAS - Crocodileは、約3年使用したもので尻尾の部分で作ったもの。

よく見ると細かな傷がありますが、クロコダイルはもともと模様(腑)があることと耐久性が高いので細かな傷は気になりません。<




そしてこちらは使用から6年目に入ったTHOMAS - Saddle Pull-Up SD。先日、ご来店していただいたお客様から少しお預かりして写真を撮らせていただきました。



これだけタフに使えると、こちらの商売としては少し疑問が残りますが、これだけ長い間使ったものを見せていただけるとやっぱり嬉しかったりします。



この間は、別のお客様でTHOMASをポケットに入れてたら紛失してしまったという人が、また同じTHOMASを買いにきてくれました。



このTHOMASには本当に感謝しています。

ご購入いただいた方、それからご愛用いただいている方ありがとうございます。





そして、ご注文のレザージャケット。

ベジタンのホースハイドを使用したBASE。



BUNCH、CRANK、LAUNCH、No.2 BACKETなどボタン付きのジャケットを作らせていただくことがここ最近多かったんですが、こちらはボタンなしで全てジッパー仕様のジャケット。

BUNCH

CRANK


LAUNCH


No.2 BACKET

DALTON



60年代前半のイギリスのレザージャケットを参考に、その年代特有のディテールをPREBLICのフィルターを通して再構築し製作したモデルです。


襟は気持ち小ぶりに設定したり、丁寧に襟の剣先は小丸を出したり、ところどころステッチの幅など箇所箇所によって使い分けています


シンプルだからこそ細かな部分が目立つので、シンプルながら工夫を凝らしたシングルライダースです。

上で書いたTHOMAS同様に改善改良を重ねてきたモデルの一つです。




ご注文ありがとうございます。