コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

イギリス研修 3

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。


先日、日本に戻ってきました。今回は日本で書いています。


イギリスの記録は3回に分けて書こうと思っていて、今日が最後の3回目です。


先週はマン島について書きましたが、今回はマン島からロンドンへ戻ってきた話。


今回の滞在で、どうしても行きたかった場所がありました。

それが、一番長く住んでいた街「ペックハム(Peckham)」

約2年間住んでいましたが、そのほとんどをこのペックハムで過ごしました。


僕が住んでいたのは、今から17年前の2009年。


家賃は1ヶ月280ポンド。当時たしか1ポンド125円くらいだったので、月3万5千円ほど。4人でルームシェアしていました。

今ではちょっと考えられない金額です。

当時、飲んだ帰りにバスを待っていたら、隣にいた人に「どこ住んでるの?」と聞かれ、「ペックハム」と答えると、「Shit(最悪だな)」と言われたことを、今でも覚えています。

そう言われる理由も分かります。


南ロンドンの中でも治安はけっこう悪く、実際に危ない目にも何度か遭いました。


選択肢がなくて住み始めた街でしたが、時間が経って今思うのは、こういう街の方が後になって面白い記憶に書き換わるということです。


そんなペックハムも再開発が進み、地価が上がり、街の雰囲気も変わったと聞いて気になっていました。


実際に行ってみると、当時なら絶対になかったであろう「Costa(コスタ)」というチェーンのコーヒーショップができていました。ロンドン市内でもよく見かける、少し落ち着いた感じのカフェです。

<1950年代の写真>


たまに「ちょっとヤバそうだな」という人ともすれ違いましたが、全体的にはかなりきれいになっていました。


当時からあった地元のブッチャー(肉屋)も健在。

逆に、あの謎のチキン屋はなくなっていました。


「この油、何ヶ月使い回してるんだ…」と思うような店で、チキン・フライドポテト・コーラのセットが当時320円くらい。


身体に悪そうなのに妙においしくて、もう一回食べたかったんですが、

「いつまでもあると思うな、あの店が」

そんな気持ちになりました。




そして、よく通ったスーパーマーケット『Morrisons(モリソンズ)』

ロンドン中心部だと、中価格帯のTescoやSainsbury’s、高級寄りだとM&SやWaitroseがありますが、その中でも比較的手頃なのがこのMorrisons。


ビールのお供として定番だった、Walkers(ウォーカーズ)のソルト&ビネガー味のポテトチップスも。


塩とお酢がしっかり効いていて、今回久しぶりに食べてもやっぱり美味しかったです。

マン島でも、ビールと一緒にこればかり頼んでいました。

 

そんな懐かしさを感じつつ、今回どうしても行きたかったライブへ。

個人的によく聴いているイギリスのアーティスト「Skinshape」のライブ。

もともとはシェパーズ・ブッシュの会場で開催される予定だったのですが、急遽場所が変更になって、危うく間違えるところでした。


変更メールも来ていたのですが、危うくスパムメールだと思って見逃すところでした。


会場は、ペックハムと少し似た空気感のある、ハックニー地区近くの「ダルストン」。

街を歩く人たちの雰囲気はロンドン中心部とはかなり違っていて、日本でいうと東京の高円寺に近いのかなと思いました。


アーティストも多く住んでいる地域だからか、見た目も個性的で活気がある印象でした。


スピーカー越しでしか聴いたことのなかった音が、息遣いまで分かる生音で感じることができました。

一日中歩き続けて疲れていたはずなのに、ライブ中は不思議と足が軽くなってることに終わった後気づきました。終わった瞬間やたらと足と腰が重かったです。


観客の年齢層も幅広くて20代前半くらいから60代くらいまでいたのも印象的でした。

とても良いものを見ることができました。




今回ロンドンへ行って感じたのは、日本に対する印象が、僕が住んでいた17年前とはかなり変わっているということでした


去年も来て少し感じましたが、今年行って、その変化をより強く感じました。


ご飯の質、お店の質、製品の品質、接客。

そういった部分で、日本は全然負けていないと思います。


ポンドが高くて財布にはかなり痛かったですが、その分たくさんの気づきを得られたたいざいでもありました。


最後に、ロンドンで印象に残ったもの。


オックスフォード・サーカス近くにある老舗デパート「Liberty(リバティ)」の階段の壁。

そこには、第二次世界大戦で命を落とした、当時リバティで働いていた人たちの名前が彫られていました。


店の外観や空気感も含めて、プリントではなく手彫りで残されているところに、この国のものづくりの底力のようなものを感じました。

地震が少ないこともあり、古い建物をメンテナンスしながら長く使い続けられる文化も、とても良いなと思いました。

その国らしさというのは、やはり長い時間の積み重ねによって生まれるものも多い気がします


歩くとミシミシ聞こえる赤茶色のオークの木、レンガの建物。

どこを歩いても、イギリスらしい趣。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。