商品について

Q商品のサイズはどのように測っていますか
A商品はすべて平台に平置きし、外寸を測定しております。商品やデザインによっては若干の誤差が生じますので、あらかじめご了承ください。
Q完売商品を購入したい
A完売商品のご購入をご希望の場合は、受注生産にてご注文を承っております。ご注文の流れは下記の通りです。
 
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2021/01/19 11:11

PREBLICの今村です。


前回のDiaryでご紹介出来なかったパターンオーダーにてご注文いただいたTHOMASをご紹介します。


まずは、THOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackのパターンオーダーです。




カスタム内容は下記の通りです。


・内装のカラー変更


定番は外装のHorween社シェルコードバンが黒の場合は内装もベルギー産レザーの黒ですが、内装をキャメル色に変更しています。



・内装左側のカード室一室をクロコダイルに変更


クロコダイルは個体によっても部位によっても模様が異なるために、クロコダイルというだけでオリジナルの一個になります。同じものは存在しないので。

クロコダイルにすることで高級感がプラスされることに加え、カード室一室だけなのでスマートさも兼ねることができます。



クロコダイルを使ったパターンオーダーのアイディアの1つとして内装右側の3列あるどこかのカード一室などもクロコダイルにすることができたりします。クロコダイルを使用したパターンオーダーをご検討の方はご参考にして下さい。



・ステッチの色変更


定番では、ダークブラウンの糸を使用しています。

こちらは、アイボリー(生成り)へ変更。アイボリーにすることでステッチも強調されメリハリを出してくれます。



パターンオーダーでは、ステッチの色を下の画像の4色からお選びいただけます。

(左からブラック、アイボリー、チェスナッツ、ダークブラウンです)




・コバ(革の側面)をダークブラウンに変更


定番では、コバはブラックに仕上げています。ただ今回のものは外装が黒で内装はキャメル色。ちょうどこの黒とキャメル色の間に存在する側面部分なのでこの2色がうまく調和できるようにダークブラウンに仕上げています。






こちらもTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackのパターンオーダーです。


定番の金具はゴールド色なのですが、シルバー色へ変更。

(※THOMAS - Crocodileの定番の金具はシルバー色です)



金具の色変更はパターンオーダーでは人気のオプションです。お持ちの時計のレザーバンドの尾錠やよく着用するジャケットのジッパーなどの金具、アクセサリーなどがシルバー色が多い人におすすめです。コーディネートとしても統一感が増します。



少し写真だと分かりづらいですが、写真左がステッチを黒に変更。右は定番のダークブラウン色です。





それから、こちらは裏定番のTHOMAS - Saddle Pull Upです。SDは外装と内装ともに同じベルギー産レザーのシボのあるレザーを使用していますが、今回のご注文は外装はプレーンのシボなしで、内装はシボあり。



一見してHorween Shell Cordovanと変わらないように見えますが、実際に見ると質感や見た目は異なります。



ご注文していただいたお客様は過去のDiaryやインスタグラムを見てご注文いただきました。


ベルギー産サドルレザーは、ベジタブルタンニン鞣しの革の中でも特にレザー内部にオイルを含んでいることからほんのりしっとりしています。

独特の硬さとハリがあることで、時間が経過しても柔らかくなり過ぎずにある一定の硬さは保ちながら透明感のある経年変化をしてくれます。

オイルを多く含んでいるレザーは、経年変化した時に顕著に違いが表れます。

質実剛健でありながら品も感じられるレザーです。








以前、Diaryでもご紹介したビスポークにてご注文いただいたレザージャケットです。


以前のDiary https://www.preblic.jp/blog/2020/12/01/114401




前回は、完成した仮縫いをお客様にご試着いただき寸法やポケット位置など細かなディテールをチェックさせていただきました。


仮縫いのチェックが終わると仮縫いから割り出した仕様変更を基に本縫い用のパターン(型紙)を作成していきます。


<こちらは作図>



縫い代付きパターンといって、ミシン縫いする部分の1cmもしくは1.5cm幅など余白をつけていきます。

これをレザーの上にのせて型紙通りに裁断していきます。


<こちらがパターン>



1着のジャケットに対して、裏地やポケットも含めると結構な数の型紙が必要になってきます。




自分はこの作図と型紙を作る作業が1番カロリーを使います。

そして、億劫になってしまうことから1番作業に取り掛かるまでに時間がかかってしまいます。

ジャケットのデザインソースが年代によって縫い代(ミシンを縫う幅)がミリ単位で変わってきたり、肩の傾斜角度や襟のカーブ具合いなど、、微差に気を配るところがものすごくあるからです。

しかも、一通り完成したと思ったら、、

ある箇所が抜け落ちていたりしてまた同じところに戻ってきたりを繰り返したりします。

取り掛かる際はかなり気合いを入れていきます。




その型紙も完成し、ようやく縫製に入りました。

もうほぼほぼ完成は見えてきています。





ちなみに、型紙を製作している段階で気付いたのですが、背中のバックヨークのカーブの傾斜が少し強過ぎるのでは?と気付いてしまいました。


<傾斜が強すぎるのは?と感じたヨークライン>



<修正したヨークライン>



実際にボディに仮縫いを着せてヨークのラインをチェックしたんですが、この仮縫いを写真に撮り写真から客観的に見た時に「少しカーブが強いかも。。」となってしまいました。



実際で見るのと写真で見るを両方することでかなり繊細な部分にも気を配ることができます。


ただこういった場合は、お客様に何も言わずに修正するとお客様がカーブが強めが好きな場合もあるので、



お客様にはカーブのラインを少し弱めた仮縫いの画像を改めてお送りし修正前と修正後で比較していただきました。


その結果今こんな感じに仕上がりました。


なかなか良いカーブに仕上がったと思っています。





来週には完成したジャケットをご紹介できると思います。


最後までありがとうございました。

また来週の火曜日に。