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2020/09/29 11:32

PREBLICの今村です。



今日は、レザージャケットに合わせるコーディネートについて話そうと思います。



最近、『定番』というものが時間が経っても新鮮さを保つためにどうしたら良いかということを考えていました。



というのもPREBLICは、一般的なアパレルとは少し違っていて。

アパレル業界で一般的に多いスタイルは、1年間で「春夏」と「秋冬」の2回(2回よりも中には多いところも)新しい商品を出していきます。

ちなみにPREBLICでは、シーズン毎に新しいものを作るのではなく、『定番』を作っています。なので時間が経っても基本的にはラインナップに大きな変化はありません。

このスタイルにしているのは、明確な理由があって、せっかく時間をかけて作り出したものなので時間が経っても出し続けたいという気持ちと、時代の変化によって微調整やアップデートを繰り返して、「定番」というものの品質自体を時間が経つ程に高めていきたいという思いからです。ちなみに品質が高いというのは、縫製やカッティングが綺麗というだけではなく、時代によって変化するサイズ感の微調整なども品質に含まれます。



そして、ここが1番大事なことで。必要ないものを無駄に作らないということです。



アパレル業界では、在庫の問題はとても大きな問題になっています。

今では、よく耳にする「サステナブル」。





「サステナブル」

辞書で調べると、「持続可能な」という意味。主に資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指す。

というようなことが書かれています。


要するに、地球環境の限りある資源を大切に使いましょうというような意味です。






工場でモノを作る時にはミニマムオーダー(最低数作らなければならないオーダー)ものが存在します。工場で働く人達も一個作るために長い時間をかけて打ち合わせしたり、連絡を取り合ったりしていると工場自体の運営厳しくなるからです。


それから、作る数量を増やすことで工場の生産効率が上がり一個あたりの製作費が下がったりすることで必要よりも過剰に作ることが多かったりします。



一般的な業界の流れは、店頭に並ぶ前にバイヤーや関係者を招待し「春夏」と「秋冬」の年に2回展示会を開催します。

展示会によって、



「この商品は30着オーダーが入った」


「この商品は5着オーダーが入った」



というような感じで工場に発注する前に製作するか、それとも製作を中断するかを店頭に並ぶ前に篩(ふるい)に掛けることができます。そうすることである程度需要があるものは製作して店頭に並べ、展示会であまりオーダーが入らなかったものに関しては製作を中断することができます。


ただ問題があります。微妙なラインのオーダー数が入った場合です。


「生産を中断するには少しオーダー数が多く、生産するにはミニマムオーダーでは少し多い。。」

「このパンツはあまりオーダー数が入らなかったけど、このパンツは、このジャケットとコーディネートするために必要だよな。。」


みたいな現象が起こります。



このようなことが原因で、必要以上に作りすぎてしまい、結果としてモノが余ってしまう状態になったりします。

(もちろん余ることなく完売することもあります)





このような問題があることを業界でも知り合いが多いこともあり耳が痛いほど知っていたので、PREBLICを始めた時から決めていたことは、「必要な人に必要な数だけ届ける」ことです。



今PREBLICで今やっていることは究極の「サステナブル」です。

自分が作っているのでもちろんミニマムオーダーなんかは存在しないので1個から製作可能です。しかもその人の好みのピンポイントに合わせてカスタムや変更が可能です。




ただこれも良いことだけではありません。

上記のことを考えてのPREBLICのこのスタイルなのですが、ここにきて少し問題にぶつかりました。





それは、「定番商品」は、モノだけ撮った写真(物撮り)やいつも同じコーディネートで撮られた写真では、観る人も撮られる側も飽きてしまうという問題です。


「定番商品」は昔から大きく形が変わることがないので、やはり真新しさにはどうしても欠けてしまう問題があります。


さっきお伝えした「定番商品」といえども、時代やお客様の声を反映させたりすることもあったりして微調整を繰り返していたりします。

この微調整は、写真だけだとほとんどこの違いには気づけないんです。

だから、「物撮り」の写真だけだとどうしても分かりづらいし、気付いたとしてもその人にとっては大した問題ではないことが多いです。(作り手は違います)



ここで思ったのは、「定番商品」を作り続けたい気持ちと、観る人も撮られる側も飽きさせないような定番商品をしていかないといけないと思いました。



そこで、思ったのが同じ「定番商品」を「コーディネート」によって違うものに見せれたら良いのではと考えました。





ちなみに自分はアトリエ兼店舗で、基本的に「シャツ 、ネクタイ、革靴」のスタイルでいつも作業しています。



Photo by Shingo Aiba   https://www.shingoaiba.com




自分にとってのほとんどの時間は、PREBLIC(仕事)に費やしていることもあって、アトリエ兼店舗で作業する時の「シャツ 、ネクタイ、革靴」のスタイルでいる時間が1日の大半です。



そんなこともあってか、この上から普通にレザージャケットを羽織ることは自分にとっては日常です。




ただ最近思ったことは、自分はこのライフスタイルだからこのスタイルに行き着いたけど、ほとんどの方はそれぞれ違うライフスタイルを送っています。



みんな違うライフスタイルを送られていることでそれぞれお持ちのワードローブはみんな違います。



できるだけその人のワードローブに近いものであったり、ピンとくるもので定番商品がコーディネートされていたら、よりリアルに想像しやすくなるのではと考えました。



そんなことを考え、コーディネートを組む時は、少しカジュアルなものもふくめて撮影しようと思いました。

同じジャケットやコートでも、コーディネート(組み合わせ)の違いによって全く別物に見えたりするから不思議です。



同じ定番商品でも全く別物に見えるので、写真を見ても「またこれか!」となりにくいのではと考えました。




同じような趣味を持っている人でさえも好みというのは、身長や体重、出身の違いなどによって微妙な差異が必ずしあります。



少しでも想像がよりリアルに近づけるものであるようにしたいと思っています。



また時間が経って少しずつ改善していくとは思いますが、今は、そういう風に思っています。






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さて、以前、STOP LIGHTというシルバーブランドのオーナーの高山さんのお話をこのDiaryで書かせていただきました。



https://www.preblic.jp/blog/2020/03/10/110336



以前、製作していたものはSTOP LIGHTオリジナルのボタン(シルバー製)を付けて完成ですが、今もボタン待っています。

まだ1着目が完成していない段階なのですが、2着目のご注文をいただきました。いただいた2着目のご注文分はデザインは、同じなんですが、


「裏地をビンテージのシャンブレーシャツ6枚をパッチワークしたものにしてほしい」


とのご注文でした。



少しずつ完成に近づいてきました。




型紙のサイズとシャツがぴったり合わないので、別々のシャツを縫い合わせたり、シャツの脇の切り替え線を入っていたり、足りない部分にカフスが付いていたりしています。







同じものを作る機会はもう2度となさそうです。レザーコートを作っているというよりも、どちらかというとアート作品を作っているような感覚です。




どんな表情に仕上がってくるかとても楽しみです。



このコートと並行しながら別のレザージャケットを製作中です。




完成したら、またこのDiaryでご紹介致します。