2020/04/28 10:58
PREBLICの今村です。
今、"自分では買わないけど、もらったら嬉しいもの"というところに焦点をあててモノづくりをしようと思っています。
最近思ったのですが、買う人とそれを使う人が必ずしも同じである必要はないなと思いました。
そう思ってからPREBLICのスタメン達(商品)を見ていると買う人と使う人が同じものが多いことに気づきました。
まだ製作段階ですが、シューホーン(靴べら)を作っています。
自分で使う人ももちろんいらっしゃるモノですが、どこか贈り物っぽさがあるモノだとも思ってます。
「世話になった親父に」とか、「後輩の誕生日に」とか。そんなモノもあっても良いだろうと思いました。
ちなみに、クロコダイル、ホーウィン社シェルコードバン、サドルプルアップの3種類からお選びいただけます。
もう少しで完成しそうです。
いつの時代でも、
何か物事を始めるきっかけをくれるのは決まってその有名(重鎮)
自分も洋服やレザーに夢を見たのはそんな気持ちからきています。
やり始めは、
PREBLICを始めた当初は、自分も優等生タイプになろうと、
でも、途中からあることに気づくことになりました。
それは、いくら優等生タイプとして技術を磨いても、
重鎮の人達が上にいる限りそのフィールドには、
じゃあ、どうしたら良いか?
「誰にも比べられないフィールドに立つこと」
自分は、確かに始める前は重鎮の人たちに憧れを抱いて始めたけど、
「なぜ憧れたのか?」
の部分の感情の根源をもう少し細かく分解していくと
第一人者で、誰とも比べられないという存在、
その人に近づこうと思っても、旅路の中で、
初めのうちは小さな違いが、試行錯誤したり、手を動かしたり、得た引き出しによって、
そして、心の奥底で聞こえる微かだけど大事な声を、
このDiaryの文章も自分(PREBLIC)の持つ特性の一つ
洋服や革小物の業界で確かに存在する、喋らなくても、
「写真や雰囲気だけで察してくれ」
という半ば強引で、
その少し冷たくてクールな印象は嫌いではないけど、
雰囲気で察してくれとか、技術のディテールや拘ったところを語る人は多くいても、
むしろ自分は、体温が感じられるものの方をけっこう大事にしていたりします。
それもあって、
現にこのDiaryを読んで購入していただいた方は少なくないで
モノのディテール説明だけよりも、人の感情に響く言葉の方が、
一人一人に得意不得意があるように、
この武器を知るためには、
------------------------------
さて、最近製作したものをご紹介します。
1個目は、
以前の1回目の仮組みのDiaryはこちら→クリック
お札と名刺が浮遊しない(動かないように固定したい)
(※まだ完成品ではなく、仮組み段階の写真です)
↓お札は縦に入れて二つ折りに(2回目の仮組み)
↓裏面には、名刺を入れる仕切りが2つ
良い感じに仕上がったと思い、これをお客様にお見せした時に、
「
というお言葉を頂きました。
自分も思わず、
「確かに!」
と深く納得していまいました。
心の中で、なぜ自分が先に思いつかなかったのか。。
そうして、3回目の仮組みがこちらです。
↓お札が画像のように横から入れます。
この仕様に関しては、
そして、ほぼ全員と言っても大袈裟ではないことは、
「新しい形、仕様を発見し最初に産み出したい」
と思っている人は少なくないと思います。
この感情を少し分解していくと、作り手は、
作ったのは自分ですが、
自分にまた一つ新しい引き出しとアイディアが追加されました。
ちなみにここでの完成度が高いというのは、
裁断がきれい、
縫製がきれい、
などの製作技術だけのことではなくて、
人が使うことへの配慮と収納性の機能美、
ぱっと見で無理な仕様は、脳が勝手に「これは、なしだな」
完成度が、高いものは、見た目に無理がなくて、
そこには、
こうして、仮組みは完成したので、
そして、
これもまた以前Diaryでご紹介したディアスキンのス
以前のDiaryはこちら→クリック
使用しているディアスキンは、
写真からでも風合いが伝わってきます。
厚みは、約1mmに指定し、
厚さ1mmというのは、少し薄い分類に入ります。
PREBLICの定番のレザージャケットは、約1.
でも、今回は、お客様のご希望で軽く羽織りたいということで、
スウェードは、(本来なら)
そして、前身頃にのみ裏地をつけたのは、
右の内ポケットは、
↓右内ポケット
↓左内ポケット
手足のあるスウェードは、
ボタンはスウェードの質感に合わせてマットな仕上がりの本水牛ボ
こちらのジャケットもシンプルで強いジャケットに仕上がりました