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2020/01/28 21:25

季節に関係なく、どんな服装でも、靴が黒でも茶でもネイビーでもスニーカーでも、持てるバッグを作りたくて製作しました。

私は、仕事上レザージャケットを夏以外はほぼ毎日着ています。

レザージャケットをよく着る方やジャケットやコートでよく黒など暗い色を着る方に特におすすめです。

色合いと素材感から持つと雰囲気が軽くなり、重くなりがちな印象もうまく調和してくれます。



以前RANGEというベルトの件でDiaryでも書かせていただいた持ち物や服に言い訳を持たせるということをふんだんに盛り込んで製作しました。

まだ、そのDiaryをお読みになったことがない方やもう忘れたという方は良かったら読んでみて下さい。


言い訳



まずバッグやモノを作る際に一番大切にしているところは、自分以外の誰かがどう感じるか?好きかどうかが非常に大事であることです。

作り手側が大いに陥りやすい思い込み、勘違いが、



「俺はここにこんだけの時間をかけて作った」


「めちゃくちゃ良い素材をふんだんに使った」


「オリジナルの技術、革新的なデザインを編み出した」



などです。





これらはものすごく大事なことではあるのですが、ここを考える前にまず考えなければならない第一は自分以外の人がどう感じるか?です。

そして、作り手側の一方的な自己満足が先行していないかどうかです。



「俺の作ったもんすげえだろ」



みたいなものです。


ここは、しっかり意識をしていないと、ついつい作り手魂みたいなものに心酔してしまいます。そんな時には、気を遣わずはっきりと指摘してくれる人の意見に耳を傾けることが大事だと思います。気を遣う人に聞くと何でも「良いと思う..」と返ってくるので、自分が何か指摘されてふてくされようが腹を立てようが関係なく言ってくれる人達の意見が非常に大切です。





少し話は逸れましたが、まず第一に自分以外の誰かのことを考えたポイントは、



1.オールレザーでありながら軽いということ


2.ディアスキンのため耐久性が高いこと


3.よく手に触れる持ち手が汚れにくいこと


4.使用していく過程で汚れようが味になること


5.幅広い服装に合わせられること


最後に. 持っていて優越感があること



まだまだあるのですが、ここに書いたことを作る前に特に意識して、ディテールや素材選び、デザインを考えていきました。



さきほど書いたポイントを踏まえながら、一つずつどんなディテールや素材選びをしてきたかを説明していきます。



1.オールレザーでありながら軽いということ


本来こういったデザインでは、キャンバス地とレザーを組み合わせたデザインがほとんどだと思います。

でも、せっかく持つのであれば他と差別化されていて持っていて優越感のあるもの、そしてクラシカルであるものに仕上げたいと思いました。

本来は、キャンバス地が使われる部分をディアスキンに、そして、持ち手とキーカバーには、ドイツの名門ワインハイマー社ワープロラックスのレザーを使用しました。

ディアスキンは繊維の間に空気を含んだようにふんわりした質感から、牛革や馬革に比べて重量が軽いのが特徴です。




2.ディアスキンのため耐久性が高いこと


ディアスキンは、日本では最古のレザーと言われています。古くは奈良時代に刀の鞘や足袋などに使用されたと言われております。

では、なぜディアスキンが使われたのかというと、

・軽い

・通気性がある

・しなやか

・水分に強い

・劣化しにくい

こういった充分な特徴を踏まえ今回のバッグ製作をすすめてきました。


ディアスキンは、柔らかく伸びることから耐久性が高いと言われております。もちろんディアスキン独特のしなやかな風合いを残しながら裏処理をし、伸びにくく、置いた時にも自立するようにしております。



3.よく手に触れる持ち手が汚れにくいこと


持ち手には、150年以上もの間、技術継承されているドイツの名門ワインハイマー社のワープロラックスというレザーです。色は、トープという色でグレーとほんのりベージュの色合いが合わさったかのような色合いです。

このレザーで語るべきは、まずこのシボ感にあり、このシボから傷が目立ちにくく、名門独自の特殊加工により毎回手に触れても汚れが目立ちにくく始めの印象を長く維持してくれます。





4.使用していく過程で汚れようが味になること


ボディのディアスキンは、ホワイトとネイビーの2色展開です。(申し訳ございませんが、ネイビーは現在製作中です)

ネイビーは、色の通り汚れは目立ちにくく特に気にすることはないと思います。

ただホワイトは、使用とともに確実に色合いが付きます。

もともと真っ白なことから、遠くから見たり、ぱっと見ではレザーに見えにくいのですが、使用とともに色が入ることでレザーの質感がゆっくりと風合いとして表れます。

もちろん色が付くことへの抵抗がある方にはおすすめできませんが、風合いとして楽しむことができればこれ以上にないレザーです。




5.幅広い服装に合わせられること



スーツの世界では、まず初めにグレーのスーツを買えという言葉が昔からあります。

その意味というのが、無彩色のためにどの革靴、どの革小物の色にも幅広い服装に調和できるところです。

本当に絶妙な色合いのトープという色は、合わない色合いはほとんどありません。

そして、長い間この品格のある色合いや風合いを保ってくれます。





最後に. 持っていて優越感があること



これは、最も大事と言っても過言ではない部分だと思います。

特に意識したのは、ありそうでなかったものであること。

先程も書きましたが、本来このデザインのバッグには、キャンバス地がボディに使われます。馴染みのあるデザインに、敢えて贅沢にディアスキンを使いました。


持ち手のコバ処理、口部についたジッパー、バッグを地面に置いた時に傷がつきにくいように底鋲、持ち手に付属する丁寧にコバ処理されたキーカバー、内ポケット。

1.〜5.までのことを第一に考え、仕様、素材選び、デザインを決めていきました。






この他に詳しいディテールなどは後日書かせていただきます。



PREBLIC 今村