PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先日、仕事終わりの家路の途中、前から僕と同じジャケットを着た方が近づいてきました。相手の方も僕に気付いてくれて
「ありがとうございます」
と伝えると
「1年ぐらい経ちました。最高です」
という言葉が返ってきました。
今まで知ってる店とか友人と会ったときに、僕が作ったジャケットを着ているのは見たことはあったんですが、僕が作ったジャケットを着た人に偶然道端で会ったのは初めてでした。
ジャケットは、比較的普遍的なものを作っていますが、作ってる本人は一瞬で分かるもんなんですね。
ご近所の方で、店から半径500mぐらいの出来事でしたが、何年か後に、歩くたびに、作ったジャケットを着ている人に何人もあったら、1日何回お礼を言うんだろうとか、気持ちいい妄想を広げながら、その日はとても気持ちよく眠れました。
ありがとうございます。
経年変化したらぜひ見せて下さい。
さて今週も完成したご注文のご紹介です。
まずはベジタブルタンニン鞣しのシープスキンを使用したパターンオーダーのNo.2 BACKET。可能な限りシンプルに仕上げたいということで、裾周りのストラップは取り外してお作りさせていただきました。

古いビンテージのレザージャケットは、極端に着丈が短いんですが、クラシカルに仕上げたいということで、着丈は短くしています。
普段履くトラウザーズの股上にもよりますが、ハイウェストのトラウザーズを履かれる方は、着丈を短く仕上げるとよりクラシカルに仕上がります。
厚手のシープスキンを使用しているので、耐久性が少し心配なシープスキンも、ガシガシ羽織ることができます。
明るめのブラウンが下地なので、表面のブラックとの濃淡が楽しめるレザーです。着ていくことで生まれる風合いやシワもそうですが、色の移ろいも楽しめるレザーです。



そして、ベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを使用したレザーのテーラードジャケットのBUNCH。
たくさんレザージャケットをお持ちの方で、最終的な到達点がこのレザーテーラードジャケットの人も少なくないです。
着るハードルは、少し高そうですが着こなせば唯一無二のレザージャケットになると思います。

ホースハイドは、上のシープスキンとは異なり、下地は深めのダークブラウン。渋めの経年変化を楽しめます。
重厚感こそありますが、レザー内部に含まれたたくさんのオイルがあってこその質感です。
どちらも長くお付き合いできる1着です。


そして、PREBLICでは定番のマネークリップウォレットTHOMAS -Saddle Pull Up SDが再入荷しました。独特のシボ感が特徴で、お使い始めはハリと硬さこそありますが、使うほどしっとりした光沢が生まれ、程よい硬さに馴染んでくれます。
完売と再入荷を何度も繰り返してきたマネークリップウォレットのTHOMAS。気になる方はぜひこの機会に。
店頭もしくはオンラインからご購入いただけます。https://www.preblic.jp/items/20034727

