PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先日から製作を続けていたご注文分のご紹介です。
まずは、ボディバッグのDALLISです。
パターンオーダーでのご注文で、ショルダーストラップをレザーに変更し、ジッパー付きポケットの持ち手をクロコダイルへ変更しています。
PREBLICでは以前からある定番のSHEPARDSから着想を得て、ボディバッグとデザインを掛け合わせ生まれたモデルです。
<左からSHEPARDS、shepards、shepards mini>
どこかクラシカルな雰囲気があり、普段使いもしやすい大きさになっていて、お使いの端末機と眼鏡ケース、500mmの飲料が入る適度な大きさになっています。
ご注文ありがとうございます。
そして、ご注文のレザージャケットのご紹介です。まずは、パターンオーダーのCORAM。ベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを使用しています。
カスタム内容は、ポケットをパッチポケットからフラップ付きの両玉縁ポケットに変更しました。フラップは、ポケットに入れたものを雨風から守ってくれたり、ものが落ちにくくしてくれるためのディテールです。そして、雨が降っていない時は、フラップを中にしまうこともできます。
元々CORAMは、1960年代前半頃にイギリスで作られていたジャケットから着想を得て製作しています。テーラードとブルゾンを掛け合わせたようなデザイン。
スーツが生まれたとされるイギリスならではのデザインで、レザージャケットですが、どこか品があってカジュアルな雰囲気も兼ね備えたデザインになっています。
ビンテージのものは、襟とラペルのシェイプやボディラインなどは少し野暮ったさが強いものが多く、一つ一つ細かいディテールを整え完成させました。
3つボタンで、ヨークもついているこで程よくカジュアルに、程よくフォーマルに羽織ることができます。
<定番のCORAM。左右のポケットはパッチポケットがついています>
そして、PREBLICで新しく加わった茶芯のディアスキンを使用したDALTON。金具はセンタージッパーのみで袖口や裾周りは、ボタン留めの仕様になっています。
こんなことを言うと怒る人も出てきそうですが、イギリスとアメリカのビンテージレザージャケットに関して言えることですが、イギリスのレザージャケットはアメリカに比べて少し簡易的に作られています。簡易的だから、作り込まれてるから良い悪いというのではなく、簡易的に作られている分、シンプルで洗練された印象があるとは思います。比べてアメリカのビンテージのレザージャケットは、けっこう作り込まれていたりします。
以前、本国イギリスで老舗のレザージャケットの会社で勤めていたので的外れなことは言っていないと思います。
自分は、独立してイギリスとアメリカの良い部分を抽出してレザージャケットを作りたいと思ってこれまで製作を続けてきました。
洗練されたイギリスの雰囲気は好きですが、作りが簡易的で、少し物足りなさを感じていました。対してアメリカの作り込んだものは好きですが、自分には少し無骨すぎました。
イギリスの洗練された雰囲気とアメリカの作り込んだものをうまく組み合わせてレザージャケットを作りたいと思い製作を続けています。
上で紹介した2つのモデル含め、自分なりにディテールは組み合わせたりテーラードで学んだことをレザージャケットへ落とし込んでいます。
もちろん好みはあると思いますが、これから先、人に喜んでもらえるような自分たちのレザージャケットを作っていけたらと思います。
ご注文ありがとうございました。