PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
今年最後のDiaryとなりました。
今年は何かとバタバタした一年でしたが、無事に終えることができそうです。ありがとうございます。
今年は特に引っ越しは想像よりもずっと大変でした。ただ振り返ってみてもやっぱり少し無理をしてでも引っ越して本当に良かったと思います。
PREBLICを始めた当初の自宅マンションの一室でやっていた時、その後の広尾でのアトリエ店舗、そして現在の代々木アトリエ店舗を通して感じたのは、場所を移す毎に本当に少しずつですが人と話す時、自分の言葉が抜けるようになったことです。
たくさんの人にそして深く刺さるものをつくるためには、モノだけだと少し弱いのかもしれません。モノを疎かにするとかそういう話ではなくて、モノの良さをさらに深く伝えるためには工夫とか試行錯誤が必要だということです。
ものづくりは、作るものだけじゃなくて、店づくりも実はモノづくりの一つだと感じました。自分の作るものと、それを作る空間、人に見てもらうための場所、毎日使う道具達、その人の姿勢とか、そんな総合したものまできっとモノづくりに含まれているんだと思います。
ものだけ見ているようで、おそらく周りにまつわるものも総合して人は見ているのかもしれません。
来年は作るもの自体もそうですが、些細な身の周りのことにももっと気を向けられるようになりたいと思います。
そして、来年から別の仕事をしながらサポートしてくれていたヤマが正式にマネージャーとしてPREBLICのメンバーに加わることになりました。
来年はさらに良いものや新しいものも作っていけたらと思います。
今年もたくさん作らせていただきました。
来年もよろしくお願い致します。
良い年越しをお過ごし下さい。
さて先週に引き続きTATEをパターンオーダーにて製作しました。
持ち手をレザーに変更しております。
レザーにするとよりしまった印象になってくれます。適度な容量が入り、出かける際にも適度な大きさなので使い勝手は凄く良いです。丁寧に鞣されたベジタブルタンニンは、使うほど色合いは深く、光沢が出てきます。
そして、並行して製作していたレザージャケットも完成しました。
まずは、ベジタン ゴートスキンを使用したパターンオーダーのBRANCH。
衿のスナップボタンは、よりシンプルに着用したいということで取り外しています。
裏地はお持ち込みいただいたものを使用させていただき、「背中身頃にはこの裏地のここの部分、前身頃の裏地はこの部分」といった具合いに裁断位置をあらかじめ決めてお取り付けしました。
内ポケット含めて、全てのポケットもお持ち込みの素材を使っています。
そして、ベジタブルタンニン鞣しのシープスキンを使用したCRANK。
こちらはサイズ調整にてお作りさせていただきました。
比較的小ぶりな衿回り、ミドル丈でフロントはボタン留めのシンプルなデザイン。
あまり着る服を選ばないのも人気の一着です。
ジーンズやチノパン、スラックス。
革靴、スニーカー、ブーツなど、どんなものとも相性が良いです。
タフでボタンを閉めれば比較的フォーマルな雰囲気になるところは自分も気に入ってます。
ご注文ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。