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2023/07/11 09:47

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。



最近は新しいものを製作するための時間を毎朝とるようにしています。少しずつですが、頭の中にあったモヤモヤしたものがしっかりと輪郭が分かるぐらいにまでになりました。

何個か同時進行で製作に取りかかっています。まずは何個か大まかな形が決まったので、正確な大きさとか素材使いなど細かい仕様をスタッフのヤマと試行錯誤しながら作図と仮組みに取りかかっています。



全部のお店がそうではないと思いますが、以前友人から、「ほとんどのお店は、たくさんの商品の中の数少ない定番でお店は成り立っている」と聞いたことがあります。そういうふうに考えながらお店を見てみるとそれぞれ格になるような商品は確かに存在します。


その定番がたまたま来た時代と合致したものであれば移りゆく時代に置いていかれていってしまうので、新しいものは絶えず生み出し続けないといけません。


自分は、あまり時代に左右されにくそうなクラシカルなものの方が好きなのですが、時代の変化とはあまり関係のなさそうでも、必ず浮き沈みの波は存在するように思います。


今日までこれたのは、これまで生み出した定番というものたちがあったからです。


やっぱり良いと思ってもらえるものを生み出し続けてこそ、本当の職人としての価値のように感じます。作った人間達だけじゃなく、周りの人にも良いと思ってもらえるものができれば嬉しいです。




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さて、以前から製作を続けていたレザージャケットが完成しました。


まずは、ご注文分のゴートスキンを使用したGRAIN。オリジナルで製作したゴートスキンを使用しています。ゴートスキンは他のレザーに比べ表皮が厚く耐久性が高いことから少し薄めに仕上げています。薄くすることで軽量に仕上げることができます。

一般的なレザーで薄く仕上げてしまうと重厚感がなくなって、どうしてもペラペラ感が出てしまいます。ですが、独特のシボ感とベジタブルタンニン鞣しによって重厚感を損なわない仕上がりになっています。




そして、着用によって生まれる皺や少しずつ下地のブラウンが表れ色合いの変化も楽しめる1着です。

こちらは、約6ヶ月ほど着用したGRAINです。良い感じに身体の傾斜に馴染んでいるのが分かります。まだ下地の茶色は出ていませんが、この経過もまた日々レザージャケットを着る楽しみの1つです。






そして、次はシープスキンを使用したテーラードジャケットのBUNCHです。ホースハイドやゴートスキンとはまた違った雰囲気に仕上がっています。

何度も修正を重ねこの形に至りました。




ちなみにBUNCHのご注文を検討されるお客様で袖丈で迷われる方が多いです。本来のウールのテーラードジャケットだと袖丈は中に着たシャツの袖口が1cmほど見えるぐらい短めに仕上げます。もちろんそのぐらいの袖丈で仕上げる方もいらっしゃいますが、

テーラードジャケットとしてではなくレザージャケットの袖丈として調整される方が多いです。

テーラードジャケットとはいえスーツではないので、中にTシャツやハワイアンシャツ、ポロシャツやスウェットを着用される方がほとんどです。それを考えるとレザージャケットとしての袖丈に仕上がってる方が日常で着用する時には汎用性が高くなります。

明確に着用するイメージがない場合は、レザージャケットとしての袖丈に仕上げるのがおすすめです。手首から親指の第一関節あたりがちょうど良いかと思います。





話を戻しますが、使用しているシープスキンは、上のゴートスキンとは違い厚手のシープスキンを使用しています。シープスキンは、元々軽いレザーとして認知されていますが、耐久性が他のレザーに比べて少し低いというデメリットがあります。そのデメリットを厚くすることで耐久性をカバーしています。

ただシープスキンの場合は厚くしても、他のレザーに比べて軽く仕上がります。

見た目には適度な重厚感があり、軽さを持ち合わせているという意味ではゴートスキン、シープスキンはとても稀有なレザーです。



もちろん軽さは全く重要視せず、ホースハイド一択の方も多いのはホースハイドの引力ある魅力です。確かに重厚感はありますが、この雰囲気はホースハイドにしか出せません。

どのレザーにもそれぞれ魅力があるので、着る方の性格やライフスタイルに合ったものをお選びするのが1番だと思います。


シープスキンは下の写真のような雰囲気に経年変をしてくれます。





そして、レザージャケットと並行して製作を続けていたマネークリップウォレットのTHOMAS。今回からまたサドルプルアップレザーが定番として加わりました。実は、数年前までは定番だったのですが、お問い合わせも多く人気のレザーだったため、今回ラインナップに加えることになりました。



ベルギー産のベジタブルタンニン鞣しのカウハイドでとても丈夫で多くのオイルを内部に含んでいます。

タフでいてどことなく品も漂うレザーです。この雰囲気なのでオフでもフォーマルなシーンでも幅広くお使いいただけるデザインだと思います。


経年変化すると膜を覆ったかのような独特の艶感が生まれます。これは内部にオイルを多く含んでいるからこそです。


本日からアトリエもしくはオンラインにてご購入いただけます。


https://www.preblic.jp/items/76274065



ウエストコートのCARBONも完成したのですが、また来週ご紹介します。

革小物も完売しているものは、製作中のレザージャケットと並行して製作しております。