PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
今、ご注文分のレザージャケットを製作しています。ご注文いただいたお客様もうしばらくお待ち下さい。
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先日の5月21日(日)は、お休みをいただいたのですが、文化服装学院の学生時代の友人の結婚式に行ってきました。
とても良い式でした。誘ってくれた友人には感謝です。
結婚式は、いつも服装に困ってしまいます。
よく本屋とかに売ってる指南書の服装そのままではどこか味気なくて、かと言って個性出しすぎて悪目立ちするのはもっと違います。
普通だけど、周りの人とほんの少しだけ違うくらいが狙いめです。
最近の世の中の流れもあり、出席する時の服装は比較的カジュアルになってきたように思います。
イギリスやイタリアなどは、暖かい時期であれば、ド派手でなければ季節に合った比較的明るめのスーツで出席することも少なくないです。
今回、出席してみて周りを見ても、色のあるスーツを着てる人やブルゾンのようなテーラードジャケットの人もちらほらいて、空気感が堅苦しくなくて自分には心地よい式でした。
年々歳を重ねるごとに好みも少し変わってきたので、せっかくだから少し良いものをと、お世話になってるVick Tailorさんにスーツを注文しました。トレンドがあまりないフォーマルウェアとはいえ、全くないわけではないし自分の好みも出てきます。
それで注文したのがこれです。スラックスは普段仕事で履いてるものと同じ素材でジャケットを作ってもらいました。下の写真はVick Tailorさんからお借りしたものです。実物はもう少し黒に近いグレーです。
10 months(テンマンス)と言われる真冬以外の2ヶ月、10ヶ月間は着用できるオールシーズンの生地です。あんまり着てる人もいないし、なんとなくダブルブレストが欲しくてダブルを選びました。
以前、知り合いのスタイリストさんから、肩幅が狭い人は若干肩幅の広いものを選ぶと顔を小さく見せたり、背を少し高く見せてくれるという言葉をずっと覚えていて肩幅は気持ち大きめに設定して作ってもらいました。
それから、チャコールグレーを選んだのは冠婚葬祭どちらでも許容されるということ、そしてヨーロッパでも古来から「初めのスーツは、グレーを選べ」という言葉が頭に残っていてチャコールグレーを選びました。チャコールグレーは、無彩色なのでどんな色とも合います。本当に万能な色だと思います。
少し話は逸れますが、自分が着用しているPREBLICのレザージャケットもほんの少しだけ肩を落として羽織っています。自分の体型の特徴として肩幅が少し狭いので、ちょっとしたサイズ調整で身体のバランスを整えています。
BUNCH Horse Hide
DALTON Sheep Skin
CRANK Sheep Skin
CORAM Horse Hide
No.2 BACKET Sheep Skin
GRAIN Goat Skin
STAND Horse Hide
話を戻しますが、一般的に良いのか悪いのかは分かりませんが、新郎新婦そして、その家族の方々が不満に思わなければ、究極スーツでなくても良い気がします。
以前、先輩の結婚式に行ったら、ダボシャツの人やハットを被ってる人がいました。笑
普通はなしだと思いますが、普通じゃない人は世の中にたくさんいて、なぜだか許される人は確かに存在します。笑 新郎新婦とその家族の方々が不満がなく『あの人らしい』とハッピーに式が終わればそれに越した良い式はないと思います。呼ぶ方も、ある程度は予想の範囲内です、きっと。
そして、結婚式が楽しみな理由の一つに、何年も会ってなかった友人達と一気に会えることです。みんな生活基盤が変わったり、家族ができたりするとどうしてもよく会っていた友人であれど少し疎遠になってきます。これは歳を重ねるほど多くなるように感じます。
だんだんと腰が重くなってきた歳でも、結婚式というのはだいぶ威力ある召喚状です。どんなに腰が重くてお尻に根が生えた人間でも結婚式となればだいたいはノコノコやって来ます。
そんなお尻に根が生えたような友人達とも会えた時間はとても懐かしくて良い時間でした。
今思うと、2次会、3次会、4次会含めて全く同じメンバーでまた酒を交わすことはもうこの先ないと思います。
式もその後の4次会までとてもいい1日でした。招待してくれてどうもありがとう。
それからどうか末長く。