PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先週から製作していたレザージャケットが完成しました。
まずは、ホースハイドを使用したLAUNCH。ミドル丈でフロントはクラシカルなダブルブレスト仕様になっています。ダブルブレストは、ボタンが2列になっていてシングルに比べて重なりが深くなっています。
このフロントの重なりが深いほどヘヴィーな印象になるんですが、ちょうど良い具合いの重なりに調整することでライトな印象に仕上げています。
薄手のシャツにボタンを止めずにラフに羽織ったり、厚手のセーターを中に着てボタンを閉め真ん中のベルトで締め上げて品よく着用することもできます。想像よりもたくさんの着こなしを楽しむことができる一着だと思います。
そして、使用したホースハイドは独特の光沢感と重厚感があり他の素材では表現できない質感をもっています。時間をかけ着込むことでさらに味わいある風合いを楽しめるレザーに仕上がっています。
2着目は、こちらも同じホースハイドを使用したレザーテーラードジャケットのBUNCHです。
これまでたくさんレザージャケットを着てきた人の最終的な着地点がレザーのテーラードジャケットであることは少なくありません。
着用する時の難易度が少し高いことで、着用している人が少ないことも理由の一つかもしれません。
それから、フォーマルな印象が積み上がる経験と重なる年齢からだんだんとしっくりくるからかもしれません。
元々イギリスでビスポークテーラードの職人としての経験と、老舗のライダースジャケットの会社で勤めた経験を1番活かせたジャケットがBUNCHです。お互い相反することも多いテーラードとライダースを自分の経験から再構築させました。
BUNCHを始めて作ってからこれまで何度も微調整を繰り返し今の形に至ります。
玄人が見ても申し分のない素材と、時間をかけて仕上げたディテールの集合体。着こなし次第でどんなレザージャケットにも引けをとらないと思います。
下の写真は、約2年着用したBUNCHです。下地の茶色が表面に表れ、このぐらい着込んでやっと本来の良さが出てくると思います。
上の2着は、自分が10代の頃からいろんなところで観ていた方からご注文いただきました。自分の人生の中でこんな経験ができるとは思ってもいませんでした。これからのPREBLICに大きな自信になります。ご注文ありがとうございました。