PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先日、完成させたレザージャケットのご紹介です。
まずは、ベジタブルタンニン鞣しのゴートスキンを使用したBUNCH。こちらはパターンオーダーにてご注文いただきました。
PREBLICでは定番のテーラードジャケットです。
カスタム内容は、襟とラペルの形状変更。定番のBUNCHの襟は鋭角に仕上げていますが、こちらは剣先を小丸に仕立てています。定番の鋭角な襟は少しキレのある印象になり、小丸に仕立てると少し柔らかい印象に仕上がります。
<定番のBUNCH>
<今回のご注文>
それから、背中にはウエストバンドを加えています。ウエストバンドが付くと少しブルゾン的な雰囲気が生まれます。
古くはイギリスのカントリーでハンティング(狩猟)などをする時にツィードジャケット(ノーフォークジャケットなど)にベルトがついています。古くからのデザインから派生して現代でも着やすいようにさまざまなタイプが生まれました。
定番のBUNCHに少しカジュアルな雰囲気を加えたいという方にはおすすめのカスタムです。
そして、こちらはCRANK。上のBUNCHと同じベジタブルタンニン鞣しのゴートスキンを使用しています。
初めてゴートスキンでCRANKを製作しましたが、やっぱり相性の良い組み合わせです。シボによって生まれる凹凸で影が生まれ、黒に深みがでます。そして、CRANKはミドル丈で通常のレザージャケットよりも多くのレザーを使用していますが軽く仕上がってくれます。
使用しているゴートスキンは、ベジタブルタンニン鞣しで仕上げたレザーで、着用とともに風合いが増し、時間をかけてほんのり茶色く変化してくれます。
軽くて、耐久性も高く、独特のシボ感から生まれる適度の重厚感。現代の日常着として申し分ない仕上がりだと思います。
着始めの少しハリのある状態から着込んでクタクタになるまで、どのタイミングでもその時々の風合いを十分に楽しめるレザーです。
今回製作したCRANKは、サイズ50で製作させていただきました。サイズは、通常32”から2刻みで50まであります。一般的にサイズ44がXLで、サイズ50は4XLにあたります。幅広いサイズ展開からご注文いただけます。
ただ通常のサイズにはありませんが、サイズ50よりも大きいサイズでもお作りできますので、なかなか自分に合うサイズがないという方はぜひご検討下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。ご注文いただいたお客様ありがとうございます。