PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先週から製作していたレザージャケットが完成しました。
まずは、DALTON。厚手のシープスキンを使用したベジタンです。
下地をミドルブラウンに染め上げ表面のみ黒に染めています。着用とともに少しずつ表面の黒が剥がれ下地のブラウンが出てきます。
こんな感じで少しずつ色に変化か出てきます。
裏地は太畝のコーデュロイ。遠目からでも太畝の凹凸が無地でありながら素材感を際立たせてくれます。
そして、このジャケットは体型に合わせいくつか調整を加えました。
姿勢がすごく良い方で、腕が張っていて他の人よりも腕が少し背中側に付いていました。通常の作図だと胸が張ってキツかったので、胸幅を広げ胸から上を少し後ろに反らせた作図に調整しました。
ほとんどの人は若干の差はあれど猫背気味に背中が少し前に曲がっています。
自分も猫背気味なので羨ましい補正です。
次は、CORAM。ベジタンのホースハイドを使用しています。こちらも上のシープスキン同様に茶芯です。ただ下地の色がダークブラウンのため経年変化した色合いは異なります。上のシープスキンもそうですが、ホースハイドも、着用して本来の良さが際立ってくれます。
テーラードのような襟周りと、カーコートのようなシルエットや胸と背中の切り返しから、テーラードジャケットとカーコートの中間のようなデザインです。フォーマルになりすぎずカジュアルにもなりすぎないのがこのジャケットの最大の特徴だと思います。
ホースハイドはこんな感じでエイジングしていきます。
こちらは、No.2 BACKET。茶芯のベジタン シープスキンです。
バイクに乗るお客様で身頃のフロントジッパーは、ダブルジッパーに。前を閉じてバイクのシートに座っても下からジッパーを開くことができます。
そして、身頃と袖の裏地は、保温性の高い千鳥格子にしました。今はちょうど寒い時期。袖の裏地がサテンかウールで大きく暖かさは変わります。
袖通りはツルツルしたサテンの方が滑りが良いですが、千鳥格子でもそこまでひっかからずに袖が通ります。暖かさを重要視している方は袖の裏地はウールがおすすめです。
暖かさはけっこう変わります。
ご注文ありがとうございます。