PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
先日、家に帰ってきたらこの本が家に置いてあり思わず見入ってしまいました。この本は戦前〜戦後の写真を集めたもので特に1930年代〜1940年代の写真を集めたものです。当時の写真はもちろん白黒なんですが、AIと人の手によって白黒写真に色がほどこされています。
小学校の頃から教科書で戦前と戦後の写真を見てきましたが、これまで白黒だったからかどうしても現実世界とかけ離れたどこか異国で遠い昔のように感じていたことがこの本を手に取って気が付くことができました。
白黒に比べて色があると写真の空気感がすんなり身体に入ってきます。同じ日本人が写っているところもどこか親しみを覚えたり、古い白黒の写真なので、例え子供でもみんな歳上に見えていた人達が、色が加わると急に現実と同じ年齢相応の見え方に変わりました。
文字はなくても色がある写真は、想像よりずっと情報量が多いことを改めて知りました。
いろいろ考えさせられることが多い一冊。
こちらの写真は、1942年5月8日の白黒写真に色を加えたもの。
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もう8月も中旬になってきました。まだ暑さは続きますがたまに肌寒く感じたりした時には微かに秋の気配を感じたりします。レザージャケットの季節も少しずつ近づいてきました。
今週からまたレザージャケットの製作に入りました。
今回製作しているのは、No.2 BACKET、LAUNCH、BASEのパターンオーダーです。
BASEは本来ボタンホールはつかないんですが、パターンオーダーでボタンが付く仕様に変更になりました。これで今回の製作は全てボタンホールが付く仕様のジャケットになりました。
本来、ジャケット製作は全てのパーツを裁断した後にポケットを製作するんですが、ボタンホールがあるジャケットに関しては、ボタン位置にもよりますが、ポケットを製作する前にボタンホールを作ったりします。
この順番を間違えると縫いにくくなったり、余計に時間がかかったりしてしまいます。なので作る前に頭の中で組み立てて進めていくのは大事な工程です。
ボタンホールは2種類あってLAUNCHはレザーパイピング仕様、No.2 BACKETとBASEのパターンオーダーは手縫い仕上げ。
使い分けている理由は、ジャケットの見た目のバランスと使いやすさです。
<LAUNCH レザーパイピング 仕上げ>
<No.2 BACKETとBASEのパターンオーダーは手縫い仕上げ>
地味に時間のかかる工程なのですが、大事な工程です。この工程があることで手仕事感を生んでくれたり、工場メイドではできない仕上がりをつくりだすことができます。
少しずつ完成に近づいてきました。