PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
今、ご注文いただいている革小物を製作しています。8割ぐらい完成しました。ご注文いただいたお客様もうしばらくお待ち下さい。
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さてご注文のレザージャケットが完成しました。
まずはBASE zipper lessのパターンオーダーです。レザーは、ベジタブルタンニン鞣しの芯通しの黒です。こちらのジャケットをご注文いただいたお客様はできるだけ長く黒を保ちたいということで芯通しをお選びになりました。
ちなみにシープスキンは芯通しの他に茶芯もご用意しています。経年変化で色味の変化をより楽しみたいという方におすすめです。
写真上:col.Black Olive 写真下:col.Black
レザーの鞣しには、大きくベジタブルタンニン鞣しとクロム鞣しがあります。今回使用したベジタブルタンニン鞣しのレザーはクロム鞣しに比べて着用していくとシワが深く入ったり、身体への馴染みが早いように思います。逆にクロム鞣しは着用によっての表情の変化は少ないですが買った時の表情を長く維持してくれます。
そして、お客様のお好みでいくつか仕様変更しています。
まずは身頃両サイドのポケット。
本来は、パイプが2つ付いた両玉縁ポケットですが、パイプを1つにした片玉縁ポケットに変更しています。どちらもクラシカルなディテールなので、大きな仕様変更はしたくないけど、定番と少し変化をつけたいという方におすすめのカスタムです。
<今回のご注文>
<定番のBASE zipper lessのポケット>
それから、袖口のジッパーを内袖から外袖へ位置変更しています。車に乗る方だったり、ジャケットを着てテーブルで作業が多い方は外袖側にジッパーがあった方が袖ジッパーがモノと干渉しにくいのでおすすめです。
デザイン的に外袖側にジッパーが付いている方が好みの方もいたり、逆にデザイン的にあまりジッパーが表から見えないようにしたい方もいるので、どこに優先順位があるかでご選択下さい。
<今回のご注文>
<定番のBASE zipper less>
そして、裏地はスモークがかったピンクのサテンです。どピンクではなく少し曇ったピンクが遊び心もあって落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
そして、レザーテーラードジャケットのBUNCHです。こちらのジャケットをご注文されたお客様は東京都外にお住まいで、仮縫いと素材見本(レザーと裏地)をお客様にお送りして、実際に仮縫い着用いただきオンラインでお話ししながらサイズや仕様を決めていきました。
素材は茶芯のホースハイド。シープスキンの茶芯とは異なり下地はダークブラウンです。経年変化して下地が見えてきても表面の黒と色が近いことでコントラストが抑えられます。コントラストが抑えられることで渋めの経年変化を楽しめます。
<約1年着用のBUNCH>
シープスキンの下地はミドルブラウンなのでホースハイドよりもコントラストが強くなります。風合いや着用していった時の色味にも違いがあるので気になる方は是非実際にご覧下さい。
それからご希望でPREBLICのラベルは背中心と内ポケット下に2つ。
水牛ボタン裏の力ボタンは2枚のディアスキンを貼り合わせています。ディアスキンは柔らかくて耐久性が高いのが特徴で、肌への馴染みも良いです。
ご注文ありがとうございました。
来週は新しく製作したCARBONについてご紹介します。