PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
最近、自分の軍資金が生活費含め半年分ぐらいあれば、半年分以上のお金はできるだけ新しいものとか次に繋がることに使うようにしています。半年にしてるのは自分にとって安心感が持てる期間がそのぐらいで、しかも半年っていう期間が絶妙に短いことでお尻に火が灯り続けるからです。短すぎても長すぎてもダメなんです。適度な安心と適度な不安が自分の頭と手を動かしてくれます。
それで半年の間に次に繋がる新しいことをしながら、いただいているご注文をお作りさせていただいています。
継続と発展を考えると、毎日がルーティンだけになってしまうのは危険だと思いました。毎日同じことを繰り返すことはゆっくりと衰退しているんじゃないかという話です。
「一生物」って言葉があります。一生使えるという意味の一生物。でも、一生物に出会うのはなかなか難しい。時代が変わったり環境の変化で付き合う人が変わることで好みがガラっと変わることがあるからです。もしかしたら死ぬまで気に入って使うものはあるかもしれないけど現時点では「一生」かは誰にも分かりません。
何が言いたいかというと、今はどんなに良いと思っているモノでも、それが好きであり続ける確証はどこにもないこと。
そうやって考えていくと、新しいことに取り組むことはとても大事だと分かります。今の仕事は今までの功績からくるもので、未来の仕事は未来の功績によるものだと思います。
起業してる人と話した時、口を揃えて、調子が良い時は心が安心だということ。
独立して仕事をする上で安心感は精神衛生上大切なことです。不安が強過ぎるとなかなか製作に手がつけられないから。でも自分は安心感に振り過ぎるとどうしても作業的になってルーティン化してしまいます。
じゃあ、安心感もあって前進するためには、、
自分の答えは、死なない程度にリスクを取って未来に繋がることをすることなんじゃないかと思います。今いただいている仕事と並行しながら。
今、一年以上製作にとりかかっているものがあります。難しくてほとんど前に進みません。それはジャケットでも革小物でもありません。こんなに時間かけて誰にも評価されないかもしれません。
でも、「もしかしたら、、」っていう可能性にかけて今取り組んでいます。
こんな行動が強く大事だと言える理由は、今普通に生活ができているのは「もしかしたら」っていうものを過去に作ってきてそれが誰かに響いたから。
何が響くかは完成するまで誰にも分からない。これまで全く評価されないものもたくさん作ってきました。
変なことを考えずに、ただやれる環境を作るにはいろいろ下準備が必要みたいです。
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さて先週からご注文分とサンプルのレザージャケットを製作しています。
サンプルのレザージャケットは、先週紹介した茶芯のシープスキンを使い、新しいモデルで製作中です。これも上で書いた未来に繋がる新しいモノづくりの1つです。
少しずつ完成が近づいてきました。こちらは、裾に付けるストラップ。左がブラックオリーブ、右がブラックです。
経年変化が楽しみな1着です。
ご注文分も同時に製作中です。完成次第このDiaryでご紹介します。