PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。
現在、ご注文分のレザージャケットを製作中です。ご注文いただいたお客様もうしばらくお待ち下さい。
それから、SOLD OUTになっているウォレット含めた革小物は、店頭とオンラインのストック製作までなかなか手が回らない状況です。ご希望の方は受注生産でお作りさせていただきますので、メールもしくはお電話でお問い合わせ下さい。
Tel : 03-6884-8197
E-mail : info@preblic.col
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レザージャケットのレザーで新しいシープスキンがお選びできるようになりました。
厚みのあるベジタブルタンニン鞣しで仕上げたものです。写真上が「ブラック オリーブ」写真下が「ブラック」です。
私物で持っていたビンテージの茶芯ジャケットで自分好みのジャケットをタンナーさんに見ていただき下地のブラウン、表面の色は狙った色で仕上げてもらいました。
一度下地までミドルブラウンに染め上げて、表面のみ「ブラック オリーブ」と「ブラック」に染めています。着用によって少しずつ下地のミドルブラウンが表れてきます。
「ブラック オリーブ」は英国のオイルドコットンのような色合いに仕上げています。
下地のミドルブラウン、ブラック オリーブは特に色出しに時間がかかりました。例えばブラウンと言っても赤みの強いものや黄色みの強いもの、色が明るいもの暗いものと無限にブラウンがあります。その中からベストな色を探し出して根気強くタンナーさんとやり取りをしながら狙った色に仕上げてもらいました。
そして、PREBLICでは定番のホースハイド col.ブラックも同じ茶芯なんですが、ホースハイドの下地は深めのダークブラウンです。こちらも着用によって少しずつ下地のダークブラウンが表にでてきます。
同じ茶芯のレザーなんですが、今回のシープスキンとホースハイドの下地の色合いに違いを出しました。シープスキンは、経年変化でもう少し表面のレザーの色とコントラストが出るようにミドルブラウン仕上げ。
そして、ホースハイドは表面の黒とコントラストを抑えるためにダークブラウンに仕上げています。人によって好みは千差万別。お好みでお選びいただけるように選択肢を少し広げました。
そして、以前Diaryに書いたこちらのベジタブルタンニン鞣しのシープスキンは表面のブラックを下地まで色を浸透させたものです。
着用しても長い間ブラックを保ちたいという方は、こちらの芯通しのシープスキンがおすすめです。
今、ご注文分のジャケットと今回の新しいシープスキンでサンプルを製作しています。また完成したらご紹介します。
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そして、CARBONでスペンスブライソンの生地がお選びできるようになりました。
スペンスブライソンは、130年以上前から続くアイルランド創業のリネン(麻)生地メーカーです。自分がスペンスブライソンの生地が好きでよくパンツで履いていることもあって、CARBONで作れたらと思い今回導入することにしました。何より自分が欲しかったというのが大きいです。
自分は最近オーダーしたパンツを履いています。テーラーでパンツをオーダーするときは、生地見本を見せてもらい、その生地見本から好きな生地感とか色合いで完成したパンツを想像しながら自分好みで選ぶことができます。
PREBLICの商品は全て広尾のアトリエ店舗で裁断から縫製まで仕上げています。一点一点仕上げているのでお客様のお好みに合わせた生地と仕様でお作りすることができます。テーラーを参考にした作り方です。
リネン(麻)素材は、春夏秋と長く着用できる素材で、冬以外であれば着用できる素材です。夏はもちろんですが、古くからリネンは春リネン、秋リネンとして着用できる素材。厚みがありながら通気性に富んでいて着用によって本来布では毛嫌いされる皺もリネンであれば味わいとして受け入れられる稀有な素材。毎日のアイロン掛けが嫌いな自分にもぴったりの素材。実物を見ていただけたら分かると思いますが、他のリネン素材とは全くの別物。重厚感がありながら軽くて品も備えた素材。デニムとは少し異なった経年変化をしてくれます。タフであり時間とともに味わい深く、それでいて品もある、自分が好きな理由はここにあります。
新しいシープスキンのレザージャケット、スペンスブライソンのCARBONは、サンプルが完成したらまたご紹介します。