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2021/12/28 09:36

PREBLICの今村です。毎週火曜日に書いています。今年最後のDiaryです。


先週から製作していたレザージャケットが完成しました。

まずは、パターンオーダーのLAUNCHです。


ご注文いただいたお客様はZOOMにてお打ち合わせをし仮縫いチェック後に本製作に入りました。


カスタム内容2点です。

まずは背中のアクションプリーツを取り外し。アクションプリーツを取り外すと可動域は狭まりますが、レザーの風合いが増しよりシンプルな雰囲気に仕上がります。


そして、袖口にはボタン付きストラップを取り付けています。ボタンは全て本水牛なこともあってより高級感のある仕上がりになりました。


厚手のものを中に着て真ん中のベルトで縛り上げるスタイルは古くから伝わるメンズのコートのスタイルです。






そして、BUNCHのパターンオーダー。カスタム内容は、着丈をお客様のお好みで長く調整しています。裏地はブラウンチェック。着込むことで茶色が表れる茶芯のホースハイドです。このレザーは特に着始めよりも着用すればするだけ深みのある雰囲気に仕上がります。




こちらは約15ヶ月程着用した私物のBUNCHです。






そして、BASE zipper lessのホースハイド。バーガンディーサテンの裏地に左右内ポケットを取り付けています。首周りがキュッと細めに仕上がっていて、ミニマムですが素材の良さが存分にでるデザインです。素材の良さが担保されていないと成立しないシンプルなデザイン。こちらも着込むほどより深みのある雰囲気に仕上がっていきます。






そして、こちらもBASE zipper lessです。上と違うのは素材でこちらはシープスキンです。ベジタブルたんにん鞣しの厚手のシープスキンはホースハイドとはまた違った風合いに仕上がっています。ホースハイドも同じベジタブルタンニン鞣しなんですが、全くの別物です。ワイルドで力強さのあるホースハイド。シープスキンは少しフワッとしていて軽く保温性が高いのが特徴です。


イギリスは、スーツ発祥の地と言われていてウール製(羊毛)のスーツが多いことからシープスキンは古くからイギリスには馴染みのある素材です。ホースハイドとはまた違った重厚感と軽さも備わっている素材です。このBASE zipper lessは店頭のサンプルとして製作しました。気になる方は是非一度袖を通してホースハイド、シープスキン、ディアスキンからお好きな素材をお選び下さい。




ご注文いただいたお客様ありがとうございました。



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さて今年最後のDiaryなので少しだけ長くなってしまいました。


この毎週火曜日に書くDiaryを続けて2年半ぐらい経ちました

ちゃんと時間をかけて毎週火曜にDiaryを書こうと思ったきっかけは銀行残高でした。

毎週火曜のDiaryをちょうど始めたのは今のアトリエ店舗をオープンして2〜3ヶ月経った頃です。それまでもDiaryは書いていたんですが、今程時間はかけていなかったように思います。


PREBLIC開始時のマンションの一室を作業場にしていた頃に比べて、アトリエ店舗を構えるとなるとある程度は潤沢だと思っていた軍資金も揃える備品とか材料費、毎月の家賃で数ヶ月でみるみるなくなっていきました。


数字というのは見たくなくても、いつも明快で時には残酷に心に刺さるものです。


このままじゃダメなのは分かってはいるものの、何をして良いのか分からず何も変わらずにいる自分がいました。そんな不安の声が妻の前で漏れてしまった時に、妻から


「私より働いてないじゃん。やれるだけやって駄目ならもう駄目でしょ」


とてもストレートな言葉が返ってきました。その時はホントに自分がダサいと思えてきて恥ずかしくなったのを覚えています。


たしかに妻は子供の面倒を見ながら家で仕事をこなしていて、自分よりも早く起きて自分が帰ってきても子供を寝かしつけた後は仕事をしていました。


その時から、いつもの日常を変えることにしました。そして、考えた末、軍資金が底をつくまでできることを考え、まずは自分のことを知ってもらおうと始めたのがこの毎週火曜日の「Tuesday Diary」です。


そう意識してから本当に少しずつ「読みました」って言ってくれる人が増えていったように思います。

このDiaryで学んだ1番のことはどんなに丁寧で綺麗な説明文よりも、たとえデコボコな文法とか拙い文章力でも感情の入った言葉の方が人の心を抜けることを知りました。そして、慣れてきて作業的になるとすぐに人は離れてしまうことも知りました。


たった一回でもされど一回です。


いくらインターネットが普及して便利で多様な世の中になろうが、発信するのは人で、それを受け取る人も血の通った人間だということ。人の心が動くような体温のある言葉は今では原始的なDiaryだろうが人の心を抜けることを知りました。


こんな時代だからこそ自分も含め体温の感じるものにはこれまで以上に惹かれる人は少なくないと思います。


お尻に火が付いて、自分への恥ずかしさを覚えてからたくさんの学びがありました。不安というのは時には自分の頭で考える良い薬なのかもしれません


長くなりましたが、これを読んでいただいた方が1人でも多く素敵な年末年始を過ごせることをおもっています。


2021年もありがとうございました。