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2021/06/22 13:22

PREBLICの今村です。

毎週火曜日に書いています。


PREBLICでは定番を作り続けています。一年前であってもラインナップはほとんど変わりません。人によってそれぞれ正解は違うだろうけど、自分にとっての一つの正解が定番を作り続けることでした。

モノを作る人や何かを表現する人にはどこかしら通じる話だと思います。

もし良かったらお付き合い下さい。


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定番

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PREBLICでは定番を作っている。シーズン毎に新しいものを作るとかそういうものではなく、昔からあるものも、たまに加わるものも基本的に定番としてこれから並び続ける。




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定番の強さを知った

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自分は、昔から革靴が好きでほぼ毎日革靴を履いている。特にイギリス靴が多い。ロンドンにはJermyn Street(ジャーミンストリート)という500mぐらいの通りがあってそこには老舗靴メーカーのお店が何軒も並んでいる。老舗靴メーカーって基本的に新しいものはほとんど作らない。昔から作っている定番が今でも並び続けている。


何軒も靴メーカーが並んでいて、ストレートチップ、ローファー、レースアップのブーツ….。どの店のラインナップもほとんど変わらない。

でも、同じシューレースの靴(紐靴)であっても、革という同じ素材を使っていても印象は全然違う。靴メーカーによってトゥ(つま先部分)のシェイプやボリュームに特徴があるから。実際、デザイン的にぱっと見同じに見えるけど、実際に足を入れるとほんの数ミリの違いで印象は大きく変わる。


ほんのミリ単位の違いやレザーの雰囲気とかでどこの靴メーカーかがだいたい分かる。



これってすごいことだと思う。

例えば同じストレートチップの革靴でも独自の「らしさ」が存在していて、そこは昔からぶれない。しかもこの「らしさ」は誰でも分かるような華美なデザインとか突飛なデザインなしで各々独自の「らしさ」を表現している。もちろん時代に合わせて微妙なマイナーチェンジはあるとは思うけど核となる「らしさ」はぶれさせない。



自分は、1番最初にJermyn Streetで目にしたものが今でも影響として残っている。ある種「貫き」のような美意識の一つの正解を見せつけられた。



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だからPREBLICでは定番を作り続ける

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どうしたって自分の受けきた衝撃とか触れてきたものの掛け合わせで作るものは生まれてくる。自分のこれまでの「好き」を集めて始めたことの延長が今仕事になってる。


でも、PREBLICを始めて感じたことは独りよがりの「好きなデザイン」では誰も喜ばないことが分かった。作ったものでも選んでくれる人がいてこそ成立する。誰にも選ばれなかったらそれは趣味だ。

だから、上で書いたような靴のトゥとかボリュームのミリ単位のチューニング(調整)をし続けないといけない。「自分のらしさ」は

自分の持ち合わせている「性質」とか「好き」なものと、自分以外の人達の「好き」のチューニングをピタッと合わせることだと思う。

売るためだけに作られたものには作り手の心がないし、独りよがりのものづくりでは誰も喜ばない。どちらも丁寧に汲み取ってチューニングを合わせる必要がある。



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『らしさ』を作り上げることは他人には努力としてカウントされにくい

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この「らしさ」を作り上げるためには目に見えない労力がけっこうかかる。

ミリ単位の調整とかって作っている本人しか気付かないからだ。しかもこの細部のチューニングにアンテナを常に張ってキャッチし続けないといけない。だってミリでしか変わってないから普通誰も気付かない。でも細部で見ると確かにわかりにくいけど、全体を見た時にミリ単位のチューニングを繰り返してきたものは”何かが違う”と気づいてもらえる。

この「なにかが違う」ところにブランドの「らしさ」が存在するような気がする。


そういう「らしさ」が分かるものが、定番と呼ばれるんじゃないかと思う。

「また同じものかい」ってなる人もいると思う。でもそんなのは上等。定番は時間をかけてチューニングを繰り返してきたものが定番。定番は地味だけど強い。


名前をこちらから言わなくても、自分だと分かってもらえるから。





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レザージャケット製作に入りました

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さて今週から本格的にレザージャケットの製作を開始しました。

ご注文は順番通りに製作しております。



同時に作れるレザージャケットの数が決まっているので分けて製作しています。


製作しているのがちょうど全てディアスキンのご注文です。

ディアスキンの場合はレザーを裁断して縫製に入るまでの下処理に時間がかかります。


やっと縫製に入りポケットを製作し始めたところです。

来週はもっと形になったものをご紹介できると思います。





今週も最後までお読みいただきありがとうございます。