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2021/04/20 12:58

PREBLICの今村です。

毎週火曜日に書いています。



新しい革包丁を新調しました。


左が今回新調したもの、右の革包丁はかれこれもう16年目。




昔から赤みがかった茶色が好きで一目惚れしてしまいました。持ち手部分の木は、スネークウッドやレターハウトとも呼ばれています。蛇紋のような模様がレター(文字)に似ているからそう呼ばれてるとも。英国では100年以上も前からステッキ(杖)でも使われている歴史のある木材です。


自分にとって裁断作業はあまり気の進みづらい作業なのですが、新しい革包丁は触り心地もとても滑らかでこれからの裁断作業ははかどりそうです。






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製作中のレザージャケットが完成に近づいてきました。何着か同時進行で製作しています。








PREBLICでは大きく2種類からレザージャケットを注文することができます。


定番のモデルからお客様の体型に合わせた寸法調整やお好みで仕様を変更する


「パターンオーダー」




土台となるデザインからお客様のお好みで一から製作する


「ビスポーク」







先週のDiaryでも書いた『CORAM』


Deer Skin col.Royal Navy(鹿革)を使用しています。




こちらはパターンオーダーでのご注文です。定番のCORAMを土台としてお客様のお好みでカスタムしております。


定番のCORAMの胸部分はヨークが付きます。お客様のご希望で左胸にペンを収納したいとのことで、このヨークを利用してペンを収納するためのポケットを製作しました。

言わないとここにポケットがあるとは分からないのもなかなか高度なデザイン仕様。

ポケット口の大きさ、ポケットの深さももちろんペンが綺麗に収まる寸法に仕上げています。






そして、衿部分には、チンストラップを取り付けています。肌寒くなる時期に衿を立てて空いた首元を防寒するため。



使わない時はこんな感じで収納。




完成もかなり近いのでまた完成時にその他のカスタム内容については書かせていただきます。



その他のレザージャケットも順次ご紹介させていただきます。








パターンオーダーと言えどもかなり細かくお客様のお好みに合わせて製作することができます。

これが実現できるのもお客様と直接お話しして、自分の手で製作しているから。

これが、例えばどこかの縫製工場とかだったりすると、かなり融通を効かせてくれるところであったとしても寸法変更もしくは素材変更のみです。そして、細かい仕様変更が多いほど、それを縫製工場の誰かに伝えて、それをまた裁断する人に伝えて、と人を介せば介するほど伝達ミスも起こりやすくなり間違った仕様で仕上がってくる可能性が高くなります。縫製工場としてもリスクが大きく、コストも高くなってしまいます。こういったことも考えると縫製工場は一着にそこまで時間を裂くことはできません。

しかも、寸法変更と素材変更だけでもできるところであったとしても固まった注文数というのが絶対条件。




今、世の中には服が多すぎて余っています。しかもコロナでそれは一気に加速しています。服が余る原因はいくつか考えられますが、インターネットも大きな影響の一つです。人が仕入れる情報源も多くなって人の趣味思考も細かく枝分かれたしたことで好きなものがみんなと一致しにくくなったことも大きいし、そもそもお金さえ払えば服を作ってくれるところはいくらでも検索すれば出てきます。誰でも簡単に作れるようになって作る人が増え過ぎたこともまた服が余る大きな原因です。



この現実は自分も服を作る1人の人間として嫌でも現実として叩きつけられる。

それを嫌でも知っていたので、PREBLICを始める前は絶対に作ったものは余らせたくなかったし、そもそもコツコツ貯めて買った大事なレザーを無駄にはしたくなかった。

だからPREBLICを始める時は誰も真似できない作り方と届け方をしようと思って、縫製工場に頼むことはせずに『自分の手で1個ずつ作る』ことに決めました。始める前はたくさんの人に難しいって言われたけど、今では少しずつその声は聞こえなくなってきた。



『自分の耳』で人の声を聞いて、『自分の手』で1個ずつ作る。

余りようがないし、細かく応えることができる。


鹿児島で生まれて、東京に出てきて、ロンドンでレザージャケットとテーラー。


自分の目で見たものや経験したことは自分だけのオリジナルで、この経験と技術が組み合わさってPREBLICはできている。



この組み合わせはどこを見渡しても1個しかないから、誰でもないし誰にもならない。



比べられる対象がないっていうのはきっと昔もこれから先も強いと思う。


この組み合わせのもっと精度を高くして、いけるところまでいきたい。

小さいことでも一個ずつ積み上げる。