PREBLICの今村です。
以前L字ウォレットをお客様からご注文いただきましたが、お作り直しさせていただきました。
こちらのウォレットは、定番ではなくデザインや仕様をお客様とやりとりさせていただいて製作させていただきました。
1番最初に製作したこのウォレットを基に別のお客様からレザーと仕様を少し変更したものをご注文いただきました。
それがこちらです。
そしてこの2番目に製作したウォレットを見た1番目にご注文いただいたお客様から、ご連絡をいただきました。
「お札を中に入れてジッパーを閉じた時に角が少し当たってしまうのとカード室の幅をほんの少しだけ大きくするとカードの出し入れがしやすくなると思います。
多分、自分が使っていてそうだから別の(2番に製作した)お客さんもそうだと思いますよ。」
というお電話をいただきました。
そのお電話で着払いで状態を確認させていただけますか。とお伝えしお手数ながらお客様にお送りいただきました。
お送りいただいたウォレットを受け取りいろいろと確認させていただきました。
お客様にお届けする前にサンプル製作をしカードとお札は実際に入れたにも関わらず、不覚にもいくつかポイントが抜けていました。
まずサンプルで自分はお札を2、3枚しか入れていなかったということです。
お使いになるお客様によっては10枚以上いれることは普通の話で、確かに紙幣を入れる枚数が増えるとジッパーを閉じた時に角が当たってしまいます。
そして、カードに関しては小銭、お札(10枚以上)入れてカードを入れるとウォレットが少し圧迫されてたしかにカードの出し入れが少しハードになってきます。
1番目にご注文いただいたお客様は約半年前にご注文いただきました。考えてみるとこのストレスを感じながらも約半年間お使いいただいていたということになります。これはなかなか自分の心には刺さるものがありました。普通なら怒っても良さそうなところを本当に紳士なご対応をしていただきました。本当にありがとうございます。
幸いなことにこのウォレットは定番ではなく2個しか作っていなかったので、2番目にご注文いただいたお客様にも事情を説明しお作り直しさせていただきました。
申し訳ございませんでした。そしてご対応いただきありがとうございました。
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ほぼ全部と言えると思いますが、会社や飲食店、ブランドでブログをやる理由は、その人、その会社、そのブランドを好きになってもらってものを買ってもらうため。
まずは自分に興味を持ってもらったり好きになってもらわないといけない。
買っていただいたお客様は、毎回お札が引っかかるとかストレスを抱えながら長い時間使っていただいて。その事実はやっぱり自分の心にはすごくきました。しかも自分(PREBLIC)のことも別の(2番目にご注文いただいた)お客様にもご配慮されたとても紳士なご対応。
今回はこのことを書くかどうか迷いました。書いて自分が損しそうな気がしたからです。正直良いことしか、良く思われそうなことしか書きたくない。
でも、今回書いたのは上で書いたけどまず少しでも自分に興味を持ってもらうことが第一だと思ったから。
よい言葉だけ並べる人は自分は信用できない。後、毎度毎度いいことだけ耳障りの良いことだけ言う人の話は面白くない。毎週火曜にDiaryを書くと決めた当初は意識はしていたもののいつの間にか自分もそんなブログを最近書いていたかもしれない。熱が入っていないものでは人の心は動かないしやっぱり読みたくない。
人は完璧じゃないし間違う。そして、忘れっぽい。
ただ間違ったときはちゃんと謝って行動で示すことがめちゃくちゃ大事。
相手に好きになってもらいたかったら、自分から動かないとやっぱりだめだ。
自分はまだ精神的にも不完全です。今はインターネットがあって自分よりも歴史も長くて規模の大きいところは山ほどあってそんなヤバいバケモノと同じ商品棚に並べられます。
ただそれでも自分の作ったものを選んでくれる人たちがいてくれることは事実。
そんなバケモノたちの中から自分のものをまた選んでもらうためにはやっぱり行動で示した必死さしかない。
PREBLICを始めて今度の5月で4年が経とうとしています。
PREBLICを始めた当初。何かまとまってものが売れた時や家族のちょっとしたイベント事の時には近所のケーキ屋で1個¥450のモンブランを家族の人数分買いました。
始めた当初は、売り上げは今より少なくて、その時の¥450のモンブランは少し高くて少し特別でした。
4年前と同じ店の同じモンブラン。
4年前はイベント事とか特別な事がない時以外は買わなかった近所のモンブランが、今は特に特別なことがない時でも気にせずに買うようになりました。
4年前のモンブランはめちゃくちゃ美味しかったけど、今は「めちゃくちゃ」がなくなって美味しいに変わった。
味は一緒なんだろうけど、昔の方が美味く感じる。
PREBLICを始めた当初は、特別な日以外はケーキ屋の前を通っても我慢してた。そうやって数百円を積み重ねてレザーを買った。貯めて買ったレザーだからものを作る時のありがたみが違った。
それがいつからかモンブランを買うこともレザーを買うことも少しずつ普通のことになってきて何も考えることもなくなっていました。
こんな風に始めた当初と比べて売り上げだけ見たら良くはなっても昔は特別だったものが当たり前に変わっていったことが増えた気がする。当たり前の数が増えると感謝の数も減るし、考えないで惰性になるからいろんな変化に気付きにくくなる。惰性になると気持ちが入らないし、そんなんじゃやっぱり人の心には届かない。
テレビだったか、本だったか「今生きている人の致死率は100%」と誰かが言っていました。
冷静で残酷な事実だと思いました。
今持ってる店も、店のカウンターも貯金もあの世には持っていけない。
お客様含めて友達や家族、関わった人達が自分のした行動によって喜んでくれる方がよっぽど生きてる実感がある。
マンネリと惰性でやってしまうと相手は全員プロだからバレる。
ちゃんと生きてる実感を持つためにも、このDiaryでたった1人でも誰かの背中を押せるように毎回ちゃんと気持ちを込めないといけない。
日頃の積み重ねはやっぱり大事だけど
惰性の積み重ねは誰も喜ばない。