PREBLICの今村です。
最近は、日によって普段使いの革小物を入れ替えています。
THOMAS - Crocodile col.Black(約2年間使用)
SPRIT - Horween Shell Cordovan (約2年間使用)
THOMAS - Crocodile col.Chestnuts(約半年使用)
PLET col.Camel(約半年使用)
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さて先日、レザートラウザーズをビスポークにてご注文いただきました。
お客様が普段から着用されているトラウザーズ寸法を参考に、「このトラウザーズより股上があと2cm深く、裾幅は1.5cm太く」といった感じで狙った寸法を割り出しながら作図を製作し、仮縫いを仕上げました。
使用する素材は、ディアスキンのロイヤルネイビーです。
トラウザーズは、座ったり、膝を曲げたりする際に特に股部分やヒップ部分はジャケット以上に強い負荷がかかります。レザーは布帛に比べてハリがあるのでレザーによっては、座れないとか落ちたものが拾えないということはよくあったりします。w
そんな問題を解消してくれるレザーとしてディアスキンはとても理想的です。
ディアスキンは質感もしなやかで耐久性も高い素材です。
既にカウハイドやホースハイドのレザートラウザーズをお持ちの方は分かると思いますが、履き始めは特にものが落ちた時や紐靴を結ぶ時は、毎度気合いが必要です。膝が布帛に比べて極端に曲がりにくいからです。
カウハイドやホースハイド特有の重厚感ある質感や光沢感は、それはそれで攻めた感じがして自分は好きなんですが、履き始めは膝などが曲げにくかったりするので、見た目と機能性のバランスを考えその人にとってベストなレザー選びがより良い選択かと思います。
人によってはなんのストレスなく履ける方もいらっしゃるので。それから、ディアスキンの質感の方が好きな方もいらっしゃいます。
レザートラウザーズは履いている人が特に少ないことと、レザートラウザーズにしか出せない特有の雰囲気があります。しっかりコーディネートできれば、良い意味で目立つことができます。
ただ履いている人が少ないということにはやっぱり理由があって。布帛に比べて段違いに動きにくく履きにくいです。着る時には毎度気合いが必要です。しかも、コーディネートも難しかったりします。だから選ぶ人が少ないです。
コーディネートがあまり良くないと悪目立ちしてしまうので、慎重な合わせが必要です。
ただこれをもなんなく乗り越えて着こなしてる人を見ると自分はその人に敬意すら感じます。
自分は性格上たくさんの人が持っている「もの」はどうしても避けたくなります。
そんな少し天邪鬼な人にレザートラウザーズはとっておきのアイテムかもしれません。
レザージャケットもそうですが、レザートラウザーズも身に付けると気持ちがシャキッとします。ある意味「戦闘態勢」に気持ちを持ち上げてくれるのも良さの一つだと思います。
今は、仮縫い段階で何点か修正が入りましたが、次は本縫いですのでまた完成しましたらご紹介します。
そして、今ご注文分の革小物を製作中です。
それと並行しながら、前回のDiaryでもお伝えしたお客様からお預かりしたPREBLICの革小物のメンテナンスをしております。送っていただいた方ありがとうございます。補修が完了した商品から順を追って発送致します。
そして、在庫が無くなってしまっているTHOMAS(クロコダイル、ホーウィン社シェルコードバン、サドルプルアップSD)を製作中です。
前回店頭用のストックとして製作していたTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackは店頭に置く前に事前のご予約で完売してしまいました。そこから少しお時間経ってしまいましたが、気になる方はぜひこの機会に。
今月2月は、革小物の製作となりそうです。
それではまた火曜日に。