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2021/01/05 13:01

PREBLICの今村です。

あけましておめでとうございます。


今年最初のDiaryです。


以前のDiaryで万年筆について書きました。万年筆を手に取ったり書いたりしていくうちに万年筆と関わりの深い紙とインクも気になってしまいました。そして、この万年筆とも相性の良さそうな紙とインクを見つけました。まだ手元に届いていませんが、また機会ありましたらDiaryで書かせていただきます。



スマートフォンでメールや文章を書くことがほとんどになってきたこの時代に、原始的な方法で文字を書くという作業もなかなか悪くないです。


しかも万年筆は、インクが良い意味でも悪い意味でも均一ではないので、はねたり、留めたりする部分でインクの量も異なり抑揚が付けられるところも気に入っています。






因みに万年筆を買ったことで自分にとって良いことがありました。

万年筆で文字を書くときはできるだけ丁寧にきれいに文字を書こうと脳が勝手に反応してくれることです。

元々、高校も書道推薦で入学したこともあり文字に対して少し特別な感情があります。ほんの少し文字を書くことへの土台は整っているとはいえある程度集中しないと整った文字は書けません。意識しないで長年放置するとやっぱり字は下手になっていきます。



そんな諦めかけていた時に道具が揃うとほんの少しの緊張感と程よい高揚感も相まって、今まで雑に書いてしまっていたオーダーシートやちょっとしたメモ書きの文字にも変化がありました。

雑に書くということは、無意識のうちにこなす作業となってしまっていて可能な限り早く済ませようとか、書くこと自体が要らない工程だと無意識に判断して雑になっていたことが分かりました。

一見して完成した商品と、自分の目にしか触れない文字は直接関係のなさそうですが、一つ一つ工程もある作業をきっかけに精神が整ったりして集中力も高まり、線で繋ぐと最終段階である商品ともやっぱり繋がってたりします。


「ものを作る以外の工程でも好きな時間も増えるな」と思いました。


いくら好きで選んだ仕事とはいえ、仕事の中にはあまり好きではない作業は存在します。

1日24時間の中でできるだけ好きで居心地の良いもので埋め尽くしたいものです。



それから、商品の価値は、こういった哲学とか目に見えない背景も相まったもので構成されていると思っています。

自分もものを選ぶ時は、その商品の背後にある世界観とか哲学も含めてものは選んでいるように思います。



何気ない日常生活でこういった無意識で何も考えずにこなしていたり見過ごしていたりすることが多いような気がします。そんな見落としがちな部分にこそ芸術とかアイディアの要素は潜んでいるように思います。




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さて昨年末に完成したBRANCHです。使用しているレザーは、キャメル色のスウェードのディアスキンです。


月並みですが、素材が変わるとこうも印象が変わるのかと思いました。



キャメル色スウェードディアスキン



ホースハイド



ディアスキン



このBRANCHというモデルは、PREBLICをスタートさせて1番最初に誕生したレザージャケットです。

最初に作ったレザージャケットなのでやっぱり少し特別な思いがあります。

このジャケットを完成させるまで初めはデザイン画から完成させました。



このデザイン画から、、





仮縫いを経て完成させました。

ものづくりはなかなか難しいもので、デザイン画を完成させるのも時間がかかり、デザイン画が完成したとしても仮縫いの段階で「何かが違うな」となったりして、またデザイン画からと振り出しに戻ってきたりします。


そして、やっと仮縫いが完成したと思っても実際レザーで製作すると「まだなんか違うな。。」みたいなことが発生したりします。そうなったら、どの段階で違和感が生じてしまったのか、そもそもデザイン画に至るまでの発想自体に問題があるのかを丁寧に突き止めていかないといけません。

この作業ループを何度も繰り返して1番最初に完成させたレザージャケットがBRANCHです。

そうやって完成させたものはどうしたって思い入れは強くなってしまいます。





そして、2着目はブラックのスウェードのディアスキンを使用したBUNCHです。

以前、お客様のご注文で製作したんですが、サンプルとして見てみたいと別のお客様からのご要望を何件かいただいたので、サンプルとして製作しました。



それから、「経年変化が見たい」というお客様も多かったので、


1着目のBRANCHも2着目のBUNCHも店舗用のサンプル兼自分が着用するジャケットとして製作しました。


ディアスキンは、しなやかで軽いうえに耐久性も抜群に高いので長時間着ていてもあまりストレスを感じません。



それから、作る前に気になっていたスウェード素材に付くかな?と思っていた「ホコリ」もほとんど気になりませんでした。



今、この2着のために先輩でもあるテーラーにスラックスをオーダーしています。ジャケットの着用画像はそのスラックスが届いた時に一緒にご紹介します。



老舗のタンナーさんから時間をかけて鞣されたこのスウェードの素材感や風合いは写真だとどうしても伝わりにくいのがとても残念です。。

実物は店舗にありますので気になる方はぜひ一度ご覧下さい。





そして。今年は1人でも多くの方が、去年よりも良かったと言えるような年になってほしいと願っています。


今年もよろしくお願い致します。