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2020/12/29 11:10

PREBLICの今村です。




今年最後のDiaryです。今年は特に人と会って話す時間が少なかった年でした。コロナ禍によって家でオンラインで仕事をした方が通勤する時間もなくなり、必要最低限の会話になったために効率が良くなったという話もよく聞きます。


コロナ禍によってオンライン化が加速したことで良い部分もあったんですが、逆にいろんな機会を逃しているようにも感じました。



最近、コロナ禍になってからそんな機会をこれまでにたくさん逃してきていたかもしれないと実感させられた出来事がありました。



先日、店用として、万年筆とボールペンを買いに行きました。


万年筆とボールペンが欲しくなった理由は、実は今までuni jetstream という4色ペンを使っていました。もうかれこれ10年ぐらい使っています。



品質的な面から言うと完璧で線を引く時のスムーズさと書きやすさ、耐久性は抜群に良くて、しかもシャーペン含む4色になっているので作図とかを書くときにとても便利です。メインの線はシャーペンで、重要なところは色を使い分けて使っていたりしています。

ただこのペンは最高なんですが、お客様にご注文いただいた際にお名前やご連絡先を紙に記載いただく時にuni jetstream だと少し違う気がしていました。笑 作図やメモ書きの時はこのペンが自分にとっては最高なので用途によってこのペンは使い分けようと思いました。


そんなことを思って万年筆とボールペンを買うことにしました。




正直インターネットには、ものすごい数の万年筆とボールペンの情報が溢れていてその中からほんの一握りの自分が知りたい情報を手に入れるのは時間的にも精神的にもなかなかハードな作業だと感じました。

やっぱり信頼できる人に聞いた方が早いと思ったので店に行ってきました。


自分もいくつかのブランドは知っていたんですが、どういった種類があって、どれが自分に適しているかなどはよく分かりませんでした。



店に行く前に自分が知りたかったことは、


どんな種類やブランドがあるのか?


その中からどれが自分に適しているのか?


の2つでした。




店に着いて店員さんにこの2つを聞くとめちゃくちゃ詳しく教えてくれて、しかも自分が思いつきもしなかった背景やストーリーも加えて教えてくれました。



そのうちの一つが、


お客様からオーダーいただいた際にお客様のお名前とご住所を書いてもらう時のボールペンはどれがおすすめですか?」


と聞いた時、



店員さんが、

「お客様に持ってもらうときは、ある程度重量のある方が良いです」

とのことでした。


自分が、

「何故ですか?」

と聞くと、



ある一定以上の重さがあると手から伝わるペンの重みから安心感があり価値を感じとってくれやすい」とのことでした。




これを聞いて


「確かに!」


今まで少し良さげなレストランとかホテルで名前を書く時は少しペンが重かったことを思い出しました。




それから、2つめはインクの色は日本ではほとんど黒を使います。学校のテストでも仕事で必要な書類など。でもヨーロッパでは色ペンで、イギリスでは青のインクを使うことが多いですとのこと。



これも、自分がロンドン在住時、テーラーやLewis Leathers London店で見習いとして働いていた時、確かにお客様のオーダーシートを書いた時のインクは青でした。

その時は、モノクロだと勝手に思い込んでいた白い紙と黒のペン。そのモノクロだと思っていたインクに色が加わったのを初めて見た時はいろんなことがひっくり返されたように感じました。



これもすっかり忘れていました。笑



そんなこともいろいろ教えていただき決めた万年筆は、こちら。(写真上)自分用でオーダーシートを書く時用です。インクは青。


ボールペンは写真下。ボールペンのインクは自分以外でお客様もお使いなるので黒にしました。もしかしたら途中で青に変えるかもしれません。笑






PREBLICの革小物でブラックとゴールド使いが多いことからこの配色にしました。

Parkerというブランドで元々アメリカで創業し、一時期イギリスに生産が移り、エリザベス女王が使用していることでも有名です。現在は、フランスに拠点を移しています。私が、渡英していたこととPREBLICのブランド背景としても相性が良さそうとのことでこのブランドをおすすめしてくれました。




コロナ禍で効率化が進むことは良いこともある反面、人に会う機会が減ったことと比例してそういった機会もこれまでたくさん逃してきているように感じました。


インターネットだとある程度こちら側(検索する側)が疑問に思ったことの答えを探しに行く。気になった答えは見つけることができますが、その答えの周りにある背景やストーリーにはなかなか行き着くことは少ない気がします。


ただ人に会って話すと、思いもよらない情報が入ってくることがあります。

自分が予め望んでいないけど、潜在的には望んでいる言葉にはものすごく価値があると感じました




来年はもっと人に会いやすい年になってほしいものです。



コロナ禍で大変な状況に陥っている方もいらっしゃると思います。


前にもDiaryで書きましたが、「衣食住」で1番初めに並ぶ文字は、『衣』で『食住』はその後に並びます。

生きる上で最も大事だと思われそうな『食』べることと『住』む場所。この『食住』を追い抜いて『衣』が先に並ぶのは、人間のみが『衣』を自らの意思で選ぶことができて、楽しむことができます。

楽しんだり、遊んだりできるのは、『食住』という生きる上で必要なところから、その先にある高度なものだと感じます。

ここに到達できるのは人間だけです。

動物と人間の大きな違いはそこにあると思います。


「良い時も長くは続かないように、悪い時も長くは続かない」とはよく言ったものです。


来年こそは1人でも多くの人が『食住』が整い、『衣』など遊びの部分で、今年よりも来年の方が良い年になったと感じられるようになったら嬉しいです。



今週、製作したレザージャケットは、来年ご紹介させていただきます。




皆様良いお年をお迎え下さい。

来年もよろしくお願い致します。