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2020/12/15 10:41

PREBLICの今村です。


先週は、完売していたTHOMAS-Horween Shell Cordovan col.Black、Crocodile col.Chesnutsの製作とご注文いただいていた革小物を製作しました。








こちらの写真は、THOMASで最後の製作過程の手縫いです。

最も負荷のかかるステッチ部分です。ミシンだと少し耐久性が心配なことから手縫いで仕上げています。3回縫い返しているのでそうそうなことでは糸が解けることはないと思います。改良を繰り返して、3回縫い返すところに行き着きました。





そしてこちらは、今回パターンオーダーいただきましたTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackです。




2箇所仕様変更しております。


1つは、ジッパー、クリップ、持ち手の金具をシルバーに変更。定番のTHOMAS - Horween Shell Cordovan col.Blackは、金具は全てゴールド色です。



2つめは、ステッチの色をブラックに変更しています。定番は、ダークブラウン色のステッチです。




この2つの仕様変更が整うと色がモノトーンに近くなり、シックでストイックな表情に仕上がります。

写真左のものが、お客様のパターンオーダー。写真右のものがPREBLICの定番です。




次は、ご注文いただいたTHOMAS - Crocodile col.Blackです。

写真左のものは、パターンオーダーで金具をゴールドへ変更。

定番のTHOMAS - Crocodileは金具をシルバー色で統一させています。

定番と比べるとゴールドの金具から少し豪華な印象に仕上がります

(Horween Shell CordovanとSaddle Pull Up SDは通常金具はゴールド色で、クロコダイルのみ通常の金具はシルバー色です)




そして、写真右のTHOMAS - Crocodile col.Blackは、部位指定での製作です。クロコダイルは、裁断する部位によって腑(ふ)と呼ばれる模様に違いがあるため、お客様のお好みで部位指定にて裁断しお作りすることが可能です。

クロコダイルを使った革小物のパターンオーダーでは部位指定はけっこう多いご注文です。

模様の大きさは、小さいもの、中くらいのもの、大きいものと様々です。どれが良いというよりも好みによるところが大きいです。

写真左のものは大きめ、右のものは中くらいです。

見た目の印象で言うと、大きい方が力強く男らしい印象に。小さくなるにつれ繊細な印象になります。その間をとっているのが中くらいです。



クロコダイルは一つとして同じ模様が存在しないことから一つ一つの個性が際立ちます。







そして、今週からご注文いただいているレザージャケットの製作に入りました。


ディアスキンのスウェード素材を使用した「BUNCH」の製作過程です。

ちょうど今ポケットとボタンホールが完成したところです。




このディアスキン スウェードの特徴は何と言っても黒が深いところです。

スウェードは、起毛していることで、光が反射することなく、起毛により影ができることから黒の色合いが通常のレザーよりも深いです。

着た時の印象にも違いがあり、本来表面を使用したレザーは、光沢があることから、レザー特有の艶っぽさや男らしさがあります。一方スウェード素材は光沢はなく起毛した風合いから落ち着きがありシックな印象になります。



そして、ディアスキンのメリットとしてよく挙げられるのが、しなやかさを保ちながらも耐久性が抜群に高いところです。日本では、古来から耐久性、しなやかさ、吸湿性が優れていることから足袋にもディアスキンは使用されていました。

足は全体重を支え、かつ歩いたり走ったりする際の足は複雑に変化します。そしてとても汗をかきます。

これらの全ての問題を解決するときに耐久性、しなやかさ、吸湿性のあるディアスキンはとても最適な素材です。

正倉院に1300年前に作られた足袋が2020年の今でも残っていること自体がそれを証明してくれます。



行く場所や気分を替えたいときに光沢のある表面とスウェードレザーを使い分けられるとコーディネートの幅もぐっと広がります。



来週の火曜日のDiaryを書く頃にはおそらく完成していると思います。