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2020/09/22 11:43

PREBLICの今村です。



今、ご注文いただいているもので、とても面白いアイディアのレザーコートを製作中です。






ビンテージ、古着のシャンブレーシャツを合計6枚ご用意いただき、これをパッチワークのように繋ぎ合わせて裏地にします。



そして、シャンブレーシャツなので胸ポケットがついているんですが、このシャツの元々付いている胸ポケットを利用して、レザーコートの内ポケットに取り入れて欲しいとのことです。



自分では、思い付かないアイディアだったので、これを聞いた時はけっこう衝撃でした。



形になってきたら、またご紹介します。





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最近、前回のDiaryでご紹介したクロコダイルレザーの新色Chestnuts(チェスナッツ)のTHOMASが完成しました











経年変化によって色合いの移り変わりの幅が広いミドルブラウンを選んでいます。ミドルブラウンと言っても赤みの強いミドルブラウンやモノクロのグレーに近いミドルブラウンなど様々なミドルブラウンが存在しますが、




こちらのチェスナッツ色は、少しスモークがかった色合いが特徴です。




自分は、この『スモークがかった色合い』がとても好きです。




PREBLICで作られるものは、今まで自分が見てきたものとか経験したことがものづくりに大きく影響しています。影響されたものの中でも特に私がロンドンに住んでいた頃の経験が(100%ではありませんが)とても影響しています。




この『スモークがかった色合い』に惹かれたのも、、



少し話が遠回りしますが、お付き合いください。





ロンドンでの生活が大きく影響しています。

ロンドンの冬場の朝方というのは、日常からよく霧が発生しています。

たまは早起きした時は、近所の公園を散歩したりランニングをしていたんですが、霧の発生によって景色が少しスモークがかっていたりしていました




下の写真は、よく散歩とかランニングをしていた公園です。








これは、ロンドンに限らず海外に行った時にいつも感じることなのですが、国(気候)によって建物の色合いや使う素材は変わるものだと感じました





例えば、霧が発生しやすいロンドンでは、「湿気」がすごいんです。しかもこの「湿気」に加えて冬場なんかは朝7時でもまだ暗いままで朝8時頃にやっとこさ日が出て明るくなってきます。やっとこさ明るくなったと思ったらお昼の13時頃には夕暮れに。そして午後3時には暗くなりもう夜になってしまいます。

冬場は、「湿気」に加えて日照時間が極端に短いので、室内に「湿気」籠るんですね。。

(パスタ用の瓶詰めのトマトソースなんかはすぐに使い切らないとよくカビたりしてました)




そんな環境もあってか、ロンドンでは、レンガ造りの家がとても多いです。

やっぱりレンガを使っているのにもちゃんと理由あって、ロンドンの気候に対してすごく大きなメリットを発揮してくれます




(余談ですが、元々ロンドンでは、木造の建物が多かったそう。でも、1666年に大火事が起こってしまい、その反省からロンドンではレンガ造りや石造りの家が増えました。しかも、ロンドンではほとんど地震が起こらないこともあって、レンガ造りの家は広く浸透していきました。レンガ造りはあまり耐震性が高くありません。)




写真は、ロンドンの北西部に位置する「BRICK LANE」。直訳すると「レンガ通り」です。レンガが多かったことからこの名前になったと言われています。





話を戻しますが、ロンドンの気候に対してレンガには大きなメリットがあります。





まずは、







『「湿気」を逃してくれる』


レンガは、粘土や泥などを固めて焼き、乾かしたものであることから息するように、湿気を吸ったり吐いたりしてくれて、湿度の調整をしてくれます。






しかも、






『メンテナンスが特にいらない』


時間が経っても汚い感じにはならずに見ためや風合いは良い感じの「味」に変化してくれます。たとえ少し欠けようとも黒ずんだりしようともこれまた「味」になってくれたり、雨に濡れようとも晴れればまた元通りになってくれます。










自分が当時住んでいたところもレンガ造りになっていました。

(ちなみに、1ヶ月の家賃は当時で約3万円ぐらいでした。w)


写真はGOOGLE MAPより








その土地(気候)の違いによって経年する建物は、経年によって「劣化」するものでは許されなくて、経年によって風合いが増したり味わい深くなるような「経年変化」する素材や色合いを選定しなければならなかったのだと思います。それゆえに、ロンドン含めヨーロッパでは、日常の何気ない景色から選定されているものが多く、それも生まれた瞬間から当たり前のように触れているために、アート含めデザインに対して国民全体のリテラシーが高いのだと思います。




このチェスナッツという色に惹かれたのも、無意識のうちにロンドンの曇った(スモークがかった)風景のレンガ造りとリンクしたのかもしれません。








そして、早速パターンオーダーでご注文をいただきました。



カスタム内容は、




『金具をゴールド色に変更』


本来、定番ではクロコダイルレザーには、シルバー色の金具が付きます。









『クロコダイル 部位指定』


こちら、クロコダイル のお腹の部分で製作しました。真ん中(二つ折りの折るライン)から外側に向かって 大→小 と模様(腑)がグラデーションのように変化していきます。







クラシックな部位指定とクロコダイル のチェスナッツ色と金具のゴールド色はとても相性は良いですね。



ご注文ありがとうございました。









自分も今使用しているので、また経年変化した時はご紹介します。


今回は、細かい模様(腑)のものを選びました。






それでは、また来週の火曜日に。