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2020/09/08 11:20

PREBLICの今村です。



どうやら『深夜食堂 シーズン3』 はNetflixではまだ始まってなさそうです。

先週のDiaryでNetflixで『深夜食堂 シーズン3』が始まったと早とちりしてしまいました。

もし、このDiaryを読んでNetflixでシーズン3を探した方。すいません。

まだ始まってません。

どうしても観たいという方。DVDでは全話あるみたいです。w






先日、出張(出張といっても都内です)で仮縫い採寸に行った際にその方からビンテージのシャンブレーシャツをいただきました。笑  これまでの人生であまりシャンブレーシャツに対してフォーカスをあてたことがなかったのですが、なかなか素材感も良くてBUNCHとも相性が良かったのでこれからのワードローブの一つになりそうです。










シャンブレーシャツはアメリカのイメージが強いですが、元々はヨーロッパのフランス「カンブレー」という地区が起源とされています。ちなみにイギリスの老舗ドレスシャツメーカーでもシャンブレーシャツは作れています。ポジション的には週末にセンタークリースの入ったチノパンやスラックスなどに合わせて羽織るのが一般的かと思います。






そろそろレザージャケットが羽織れる時期も近いです。





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さて最近製作したものをご紹介したいと思います。


まずは、シューホーンTUCOです。自分が働いてる場所がアトリエ兼店舗でミシンが足踏みであることとお客様がご来店された時などから靴の脱ぎ履きが1日の中でけっこう多いです。そこですぐに脱ぎ履きできるように壁にTUCOをフックに掛けて使っています。










だいぶこなれた雰囲気になってきました。


TUCO - Horween Shell Cordovan









それからこちらはクロコダイルを使用したTUCOのパターンオーダーです。

部位指定で腑の大きな部位で裁断し製作しました。

本来は表部分に”PREBLIC”の箔押しがあるのですが、こちらは裏面に『型押し』を施しています。『型押し』とは高温の金属の刻印を革の上に数秒間圧をかけて凹凸をつけて文字浮き上がらせるものです。『型押し』は箔押しのように色を乗せないことで、全体の印象を少し控えめすることができて、素材本来にフォーカスを向けることができます。渋い仕上がりになりました。












そして、こちらはホーウィン社シェルコードバンのダークバーガンディーを使用したTUCOです。












通称#8と呼ばれるホーウィン社の中でも人気のカラーです。このカラーは本当に絶妙なカラーリングをしていて陽の光で見た時、室内で見た時で微妙に色の見え方が異なります。







室内で見ると限りなくダークブラウンに近いバーガンディーに。










陽の光で見るとバーガンディーの赤味が強く表れます。











均一ではない微かに色合いにムラがあることで深みのある風合いと色合いが特徴です。











最後は、ALBAです。

国産のベジタブルタンニン鞣しのレザーを贅沢に使用したトートバッグです。









自分も2年ぐらい前から使用していて良い感じに”くたり”が出てきました。










革の処理は部分的にレザーを裁ちっぱなしにしています。このレザーは通称”茶芯”と呼ばれるレザーではなく表面の黒を下地まで浸透させています。ただ裁断した直後の裏面や裁ち端の側面部分黒なんですが、ベジタブルタンニン鞣しは、日焼けや経年変化で実は断面や裏面が茶色に変化していきます。(表面は黒のままです)






↓裁断した直後の革の側面(断面)







下の画像は裁ち端部分にフォーカスをあてたALBA(約2年使用)です。日焼けや経年変化とともに革の側面(断面)が茶色に変化しています。







実は、同じ“茶芯”と呼ばれる革にもいくつか革の鞣しや染色の違いがあります。

鞣しや染色が違うともちろん使い込むことで風合いにも違いが表れます。




PREBLICで使用しているレザージャケットの馬革(鹿革は表面の色を下地まで染め上げています)とベルト(牛革)に使用するレザーも同じ”茶芯”なのですが、鞣しと製法の違いで全く別物になります。

(ちなみにレザージャケットの馬革とベルトの牛革は、一度ダークブラウンに下地まで染め上げた後に表面のみブラックに染めています)












それから、ALBAにはいくつか改良を加えました。

改良点は下記の通りです。





・バッグの口のタブ部分のレザーです。元々は1枚革でしたが、革2枚の貼り合わせに変更しました。

変更理由は、シンプルに見た目と2枚の方が安定感が増すためです





↓改良前




↓改良後








・タブのボタンをイタリア 製のボタンに変更。

これもシンプルに見た目の良さ。そして、留めた時の感触と外した時に感触が良いんです。ちなみに閉めた時にする『カチっ』とした音もこっちの方が良い音が鳴ります。少し癖になります。





↓改良前








↓改良後










・内装の内ポケットのジッパーをオリジナルジッパーに変更。金具は全て真鍮で統一させていて、ジッパーのムシも真鍮です。引き手部分には、イングリッシュスクリプトの『PREBLIC』の”P”が刻印されたもの使用しています。




↓改良後









・内装のラベルを革パッチに変更










使い始めのハリのある状態も、時間が経って”クタり”が出始めた時も、その途中過程もそれぞれが良い表情をしているので、あまり気にし過ぎることなくガンガン使っていただきたい一つです









今週はこんな感じでした。

それではまた来週の火曜日に。