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2020/03/22 21:16

PREBLICの今村です。


もう3月も下旬にさしかかってきました。毎年思ってしまいますが、桜も開花して「もうこの時期になってしまったのか。。」と思ってしまいます。

20代の頃までは桜を見ても正直1mmも心が動きませんでした。ただ桜を口実に花見でお酒が飲めるとばかり思っていました。

でも、30代に入ってから、これから桜を見れる回数を意識してしまうようになってからはお酒よりも桜そのものにフォーカスされるようになりました。


自分の生活には桜のようなピンク色は存在しませんので、どうしても新鮮に感じてしまいます。


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さて、今回も最近製作したものをご紹介します。



1個目はバックパック(リュック)のご注文分です。PREBLICでは、かなり珍しいオーダーです。

このバックパックはかなりカスタマイズされたもの。素材は、ベジタブルタンニン鞣しのカウハイドを使用しています。



こちらは、金具類は全てシルバー色に統一させました。

PCや書類を入れることが多いということで形は長方形に。そして、土台の真ん中に大きなポケットが付きます。



中を開けてみると、レザーパイピングされたポケット2つあります。1つは、お客様が日頃からお使いの折りたたみ傘用のポケットでそれに合わせた寸法に仕上げました。

もう一つは、ペンなど書類の入った封筒を収納できます。




そして、ディアスキンの革紐に繋がっているのは、LEYTONのカスタムです。

因みに革紐をディアスキンにしたのは、しなやかで耐久性が高いためです。

LEYTONのカスタムは表の革はサドルプルアップレザー、内装のレザーは、ドイツの名門ワインハイマー社のレザーで色はトープです。

そして、ステッチの色は、アイボリーで仕上げました。



↓もちろんLEYTONは取り外し可能です。


↓箔押しの場所も変更



そして、メインのところを開けてみると大きなポケットが1つ、そして、ペン入れが配されます。

これでもかというぐらい機能性に富んだ仕様になりました。


↓ペンポケット(レザーでパイピングしています)



最後にストラップ部分ですが、裏はしなやかなヌバックレザーのブラウンを使用し間には綿(わた)を入れることで、肩への負担を軽減させてくれます。



全体的にもまとまった仕上がりです。







そして2個目はご注文分のボストンバッグです。


一泊二日ぐらいの用量の入るオールレザーがご希望でした。

使用した素材は、ベジタブルタンニン鞣しのカウハイドです。

私が持ってみても気持ち大きめだと分かります。


ジッパー、Dカン、ナスカンなどのパーツは全てゴールド色で統一させています。底には、バッグの底面が汚れにくいように鋲がつきます。




持ち手には、中にたくさんものを入れても手が痛くなりにくいように柔らかい紐芯が入っていて、肩にもかけられるようにストラップも付いています。




そして、中を開けてみるとジッパー付きの大きめのポケットと、ペンなどを入れるために付けたレザーパイピング仕様のポケットが付いています。




そして、内装の底には、レザーと裏地の間にクッションを入れているので安心してお使いいただけます。


ちなみにストラップのループの一つだけさりげなくクロコダイルが使用されています。言われれば分かるという絶妙なポイント。


ベジタブルタンニン鞣しのレザーを贅沢に使った経年変化の楽しみなバッグです。









このようにPREBLICはオーダーメイドでお作りさせていただくものと店にディスプレイされている定番商品があります。


レザージャケット含め、革小物でもオーダーメイドの商品を承っております。












「 必要な分だけ作る

  必要な人に届ける 」









こんな考え方を大事にしながらPREBLICをスタートしました





ネタバレみたいなので、こういうのは普通書かないと思うのですが、あまり無駄にモノを作りたくないと思っています。

要するに在庫を抱えて売れるか分からないモノを作りたくないです。例えば50個作って20個しか売れない時は、30個が売れずに残ってしまいます。


全てのブランド全てのアイテムではありませんが多くは、この30個はセールという名で安く売られます。それでも売れないものは燃やしたり何かしらの処理をしてるのがアパレルの現状なんです。


誰でもそうだと思いますが、あまりセールもしたくないし、燃やすなんてもっとやりたくない。




何か自分ができる良い方法はないかと考え今のやり方に行き着きました


ちなみに工場などに製作を依頼すると最小ロットというものが存在し、ある一定の数量以上の数を製作しなければなりません。もしそれ以下だとかなり割高になってしまいます。

最小ロットでも結構な数量です。全部買っていただける保証はありません。

世の中にはたくさんの人がいますが、みんなの好きは微妙に違っていて体型や性格、趣味、思考も一人一人全員違います。



こういった背景を踏まえて、自分ができる最善の方法を考えました。


・売れるかわからない同じものを何個も作りたくない。

・素材は無駄にしたくない

・買った人が差別化されてほしい

・一人一人の生活に合ったものでありたい....など


上記のことを考え取り入れ編み出した答えは、一人一人のどんぴしゃりを狙いに行こうと思いました。

幸いにも今村は、自分で型紙をおこし裁断、縫製し作ることができます。

しかも得意で好きなんです。それであれば最小ロットも関係ないし一個でも作ることができて一個のものにありえないぐらいの時間をかけることだってできます。そしてお客様と話し合うことでその人にとってのど真ん中を狙いにいけます。

試行錯誤はたくさんありましたが、この方法に行き着きました。


インターネットで情報は簡単に手に入るようになりました。だから同じような高品質なものが溢れてきました。作り方は根気よく探せば見つけられます。

でも、自分のやり方は、わかっていても誰でも簡単にはできません。前回も書きましたが、このままぶっちぎろうと思っています。




「必要な数だけ作り店舗にストックし、ひとりひとりの生活に合わせてオーダーメイドで製作する」





そして、この方法には他にも大きな副産物もあります。

オーダーメイドやPREBLICの定番商品は作れば作る程、アーカイブ的に増えていきます。そして、それを見た別の誰かがオーダーメイドする時の新しいアイディアとなってくれたりします。

そして、そこで培われた技術やアイディアは次にオーダーする人のアイディアとなってバトンのように引き継がれていきます。


そして、PREBLICの定番商品にも良い風を吹き込んでくれます。その新しい技術やアイディアを用いてPREBLICの定番として新しくラインナップされることもあります。



自分のアイディアには限界値が存在します。それは自分で見たり感じたり触れたものからアイディアが生まれ、それが形になります。自分で経験できるものには体が一つなので限界があります。経験以外のものから形になることはありません。

でも、自分以外の人は当たり前ですが自分とは違ったもの見たり経験しているのでものを見る視点が異なります。街を歩いていて自分にとっては背景と化して素通りするようなものでも、ある人にとってはそれが決して外せない大きなものだったりします。自分以外の人のアイディアや視点を組み合わせて一緒に作ることでアイディアの幅は一気に広がります。



このように日々少しずつ新しい強力な手札を増やしています。



古いものももちろん大事にしながら、PREBLICという哲学のフィルターに通して、時代によって進化と変化させていくことを大切にしています。



私は、自分の進化や成長が感じられた時に大きな喜びを感じます

こういう風に考える人は少なくないと思います。



受け取ってくれる人と作り手の両方に良いサイクルが作れれば、双方が飽きることなく楽しんで持続できると思います。


作り手の喜びのみを意識しても、受け取る側は嬉しくありません。

だから、作り手も喜びを感じ、受け取る人も喜んでもらえるシステムにしないといけないと思います。

それも、一回で終わるものではなく持続していけるもので。



形あるもののデザインももちろん大事ですが、目に見えないサイクルや導線をデザインすることもブランドを維持するには大切なことです。



これからも形あるもののデザインももちろんですが、目に見えない部分のデザインの精度も高めていきたいです。