おはようございます。PREBLICの今村です。

３ヶ月前に黒のタッセルローファーを購入しましたが、めちゃくちゃ靴擦れしてるけど、それでも履き続けて馴染ませようとしています。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

さて、いつも完成したモノばかり書いているので今回は、完全に失敗したものをご紹介しようと思います。

今、スーツケース(ガーメントバッグ)を作っています。

これは、商品にするという訳ではなく、自分が使う用です。(申し訳ありません)

何に使うのかというと、私はごく稀に出張でオーダーを取りに行かせて頂くことがあります。その時の仮縫い(仮組みした布製のジャケット)などをお持ちするためです。このためだけに作っています。ただの物欲です。

とりあえず、1回目のサンプルは失敗しました。

写真で見ていただけると分かると思いますが、土台の生地が柔らかすぎてものを中に入れた時に形状が崩れてしまいます。作る前にももちろん考えました。柔らかい方が肌触りも良いし、レザーでパイピングしてるから形状は崩れないと思いました。が、完成した瞬間に気付きました。

崩れました。。作り直し。

ご心配の方もいらっしゃると思いますので、現在、ご注文をいただいているものは、お伝えした納期はしっかり守りながら、こちらのスーツケースの完成に向けて動いております。

では、話を戻して、なぜ商品化も考えていないスーツケースなんかを作っているかというと、

まずは、売り上げに関係のない行動は、一般的には趣味と呼ばれると思います。お金が発生して初めて仕事と呼ばれるのかなと個人的には思ってます。(もし間違っていたらすいません)

このスーツケース作りは自分の趣味です。

語弊があるかもしれませんが、今の仕事は完全に初めは趣味から始まりました。そして、気が付いたら仕事になっていたんです。

初めは何も考えずにただ無心で突っ走ると時間を忘れて没頭していました。

この「没頭」をするとごく稀に誰も掘ったところのない深いところまで気づいたら掘り進めていることがあります。

そうなると、周りの人があまり考えつかないような技術だったり、アイディアを思い付いたりします。

着るものや持ち物を吟味するという考え方は、他の人との差別化であると以前もお話ししました。

今話したような深く掘り進めていった状態までくると、もうそこで得た技術や知識はすでに差別化されてます。

そうやって、取得した技術や考え方を自分以外の人の生活や習慣、好みにうまくスライドさせてモノを作ったモノがPREBLICの今村(PREBLIC)の仕事です。

自分以外の人の何かヒントになったり、自分にとっても新しい技術や引き出しが増えることが、今回のスーツケース作りの理由です。

一概には言えませんが、趣味から始まったものの方が差別化をはかれるものが多いように思います。

効率が悪く、売れるかどうかは無視しているから誰もやろうとしないんだと思います。

スーツケース完成したら、またDiaryでご紹介します。

１回目の失敗を基に次は、裏処理や素材も違うもので試したいと思ってます。

レザージャケットと合わせても良い感じに調和してくれます。馴染ませようと頑張っているタッセルローファーです。