1ヶ月ほど毎日着用しています。
アトリエ店舗に付き、まずハンガーラックにかけています。
毎日着ているので、気が付きませんでしたが、隣にかけてある新品の状態のレザージャケットと比べると、自分の身体の形状に馴染んできているのが分かりました。
特に肘の部分は、毎日動かす部分なので、ホースハイドの独特のシワが入りタッチも新品に比べるとだいぶしなやかさが増しました。
<約1ヶ月着用>

<未着用>

レザージャケットが身体に馴染むという意味は、その人間、一人一人の生活のルーティンや動作の癖に合わせてレザージャケットが変化してくれます。
自分は右利きということもあり、右の肘のシワの方が左に比べて少し深いように見えます。

体型の違いは千差万別。
人間の身体は複雑な曲線から形成されています。
ジャケットは肩で着ると言われているように、ジャケットを羽織ると肩にジャケットに重さがかかります。
元々は、フラット(平ら)のレザーですが、着用するほどにレザーは着用している人の身体に沿った凹凸が生まれていきます。型紙で立体になるように製作するのですが、型紙では表現できないより細かい部分まで着用するほど立体感が生まれます。
そうなることで、肩全体に触れるレザーの面積が増えることでジャケットの重さが肩全体に分散されることで着心地が良く、着始めた頃に比べて軽く感じるようになります。
よく動かす部分は、他の部位に比べて、しなやかさが増し、少しずつではありますが、レザージャケットがその人の生活をより快適になるように変化していきます。
こういった過程を経てレザージャケットは身体に馴染んでいきます。
そして、このホースハイドは、下地がダークブラウンで表面のみブラックに染めています。まだ1ヶ月程しか経過していないので、まだ色合いに変化は見られませんが、これから風合いはもちろんですが、色合いにも変化が生まれていきます。
どちらかというとマジョリティー(多数派)よりもマイノリティー(少数派)の方に魅力を感じてしまいます。マジョリティーでなくマイノリティーであるから人と区別され、差別化が生まれます。
「どこか強さを感じ、つらぬいている」
そんな雰囲気は、やはりレザーにしか出せないように思います。