-相反の組み合わせの大事-
「なぜ相反している組み合わせなのか?」
相反しているものを組み合わせると、何かに偏りすぎることなく、混ざり合うことで調和させます。
では、「なぜ調和が必要なのか?」
この答えの前にこういったことを考えるようになったきっかけは、働き始めてから生まれたように思います。
働く前、学生時代には、基本的に気の合う仲間としか行動を共にしませんでした。そのコミュニティーのみの共感があれば満足していたように思います。フィーリングだったり、近い感覚の人間が集まると、やはり考え方や感覚的なものもそのコミュニティーに傾倒したものになります。
しかし、働きだすとさまざまな感覚やフィーリング、世代も異なる方達と出会う機会が増えます。服を調和させることは、相手への配慮からなる行動だと思います。
趣味嗜好が強く傾倒し過ぎたものだと、もしその物事への見識が浅い人はその人に対して、「話せることはなさそうだ」と心をシャットダウンしてしまうように感じます。
自分のアイデンティティーに沿ったもので相反しているものを調和させ幅を持たせることは、自分を目にした誰かが自分への理解の奥行きや興味、余韻を残すことで、どこか相手に引っかかりのような感覚を与えてくれるのではと感じます。
歳を重ねるとよく趣味嗜好が変わると言われる由縁は、もちろん身体的な理由もありますが、歳を重ねる毎に関わり合う人間が増えたことで、たくさんの方へ向けた配慮も一つの大きな要因なのではと思います。
レザージャケットやコートにツィードやウール、コーデュロイの組み合わせ。
私にとってレザーのイメージは、無骨で男らしくどちらかというと冷たいクールなイメージです。
そして、ツィード、ウール、コーデュロイなどは風合いは柔らかく自然界に存在する色合いに近いことからどこか暖かみのあるイメージを持っています。
見た人にに興味のような余白持たせることで余韻を残す。