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2019/07/29 15:59

写真の商品を作り出す時に、特に「経年変化」と「経年劣化」について特に意識して製作しました。


この2つの言葉は、時間の経過とともに変化するという意味までは同義なのですが、変化した様が腐食に近いか、それとも味わいや風合いに深みが増すかの違いがあると考えています。


これからDiaryでご紹介する「経年変化」は革小物についてです。個人的には、レザージャケットで求める「経年変化」とは違いがありますので、今回は革小物についての「経年変化」について書きたいと思います。

レザージャケットについての「経年変化」は、また別の機会にご紹介したいと思います。



よくレザーで一度は耳にしたことがあるであろう「経年変化」。

この「経年変化」を私なりの定義で書かせていただきます。

それを生むための条件は大きく2つであると考えます。

1つめは、レザー内部にたっぷりオイル分が含まれているということ。

2つめは、日頃から人の手がよく触れられているということ。

この2つの条件が揃うことで、コーティングされたかのような光沢と何年も特別な手入れを施したかのような風合いが使用とともに生まれてくるのが、私の考える経年変化です。

このどちらかが欠けてしまってはお伝えした経年変化は生まれにくいと考えられます。




そして、ここの2つめに加え、ある行為も加わることでよりよい経年変化が生まれます。

それは、靴磨きに近い意味合いがあります。専用のクリーム(油分)を靴に付けて、その後に柔らかい布で時間をかけ細かく磨いていきます。そうすることで靴はレザー特有の光沢が生まれ、多少の細かい傷であれば磨きによって見えなくなるぐらいにコーティングされたかのように見えなくなります。


靴以外の革小物は、私は磨くことは皆無です。しかし、いつもの日常の行動でこの磨く作業が自然に行われます。それは、日常使いの際に、パンツなりのポケットに入れているかということです。これこそ、靴磨きの柔らかい布で磨く作業に近いところがあります。毎回の出し入れでポケットの中の布と確実に毎回擦れがあり、必ず適度な油分を含んだ手で触れます。

これを知らずのうちに繰り返すことこそ、靴磨きのような効果が得られます。そして、雨の日や手を洗った直後などは、微量の水分が付くことがあります。これも実はレザーの光沢にすごく大切な要素の一つです。

(靴磨きも専用のクリームとは別に微量の水分を付着させたりして磨き上げることでさらなる光沢が生まれます。)

なので革小物をバッグなどにいつも収納される方はこの経年変化のスピードは少し遅いと考えられます。




そして、このポケットに収納する際に注意すべき点は、今のような蒸し暑い夏場などはパンツのお尻のポケットに入れると革小物が汗を吸い込みすぎてしまうことがあります。レザーは、微量の水分であれば全く問題ないのですが、多量の水分は風合いを崩してしまいます。レザー深く内部まで水分が伝わってしまうとやはりレザーにはよくありません。

どうしても、お尻のポケットに収納しないといけない方は、革小物でメインになる面とサブの面を決めることをお勧めします。お尻の汗に触れる部分はサブの面で定着させます。反対側のメインの部分には、汗は届きませんので風合いは崩れにくいです。

そして、移動後は、机の上などに置いて一定時間乾かすことをお勧めします。




PREBLICのこれらの商品は、全てたっぷりとオイルを含んでいることから、特別に表面に専用のオイルを塗る必要はありません。内側に含まれるオイル分と人の手から伝わる油分で塗る必要がないのです。


そして、これらの商品たちで特に労力を費やしたのが、表面のレザーと内装のレザーです。

まず表面のレザーは、クロコダイル、ホーウィン社シェルコードバン、サドルプルアップレザーの3種類です。これら全ての革は内側にたっぷりとオイル分が含まれており、表面は確実に人の手が触れます。

しかし、内装のレザーは、表面とは違いポケットに入れた時や使用する時でもほとんど手に触れることはありません。


先程、お伝えした経年変化の大事な2つめの要素の人の手に触れることはあまりないのです。

そうなると経年変化というよりも経年劣化に近い状態になってしまいます。布で擦れることも手に触れることもないので外からの油分は伝わりにくいです。その問題を解決すべくこの特有の型押しを施しております。

この型押しには、デザイン面以外でも幾つかの理由があって施しています。

それは、この凹凸により傷が目立ちにくいということ、見た目と風合いが時間が経っても変わりにくいということ、凹凸により生まれる影により色が濃く深くなることで時間の経過で多少の色が抜けようとも初めの印象を長く維持してくれることです。





そして、時間の経過とともに表面のレザーは経年変化し、内装のレザーは初めの印象を長くきれいに維持してくれます。



よくちまたで見かける長年使われた他の人の革小物を見ていつも引っかかっていました。表面の革は経年変化で美しいが、内装のレザーを見た時にどうしても美しいとは思えない経年でした


見た目だけのデザインもありますが、理由のあるデザインはつよい。