アトリエ兼店舗をオープンして、久しく会っていない人やあまり話す機会のなかった人、初めて会う人と会えるのは店舗の特権かもしれません。
10代後半から会っていなくて、十数年ぶりぐらいに会うと、相手は当時話していたような口調やテンションで話します。そんな人と話す中で当時の記憶が蘇ってあの頃を懐かしく思ったり、話す中で自分はこの人達との関係では「そういえば、自分はこういうポジションだった」とか思ったりします。
そんな昔話をしている中で、その人のたった一言で今まで日常で見ていたものや当たり前にこなしていた作業が180度ぐらい大きく変わることがあります。
何がどうなってこういう言葉が出たかは忘れてしまいましたが、「始まりとゴールに結果を見るのではなく、過程に対して結果を見出す」そんな言葉でした。
その言葉の意味は、今という刹那を楽しむことだと思いました。
これは以前もDiaryで書いたのですが、今という一瞬一瞬にフォーカスを当てて生きることで気がついたら、誰とも比べられない見渡すと誰もいないそんなところに立っているということ。
似た感性を持った人でも、ちょっとした受け取り方の違いや出会う人、言葉、物や音楽などで初めは小さな角度の違いでも突き進むとそれはとても広く大きな違いになっていて気がついたらそんなところに立っているということなのかなと思いました。
このことは忘れまいと当時は思っていたのですが、1、2年ですっかり忘れていました。
昔がどうだったとか、未来がどうなるとかは、"今という一瞬の自分" には全然関係のないことなのかもしれません。