3型目となるダブルライダースSTAND(スタンド)完成しました。
今回特に意識したのは太めのパンツでもしっくりくるクラシカルなデザインにしました。
もちろん細めのパンツにも相性良いです。
英国とアメリカのレザーものは相互に影響を与え合っており、意外にも英国発のデザインでアメリカでうまくプロモーションしてアメリカが発祥であるような感覚になってしまうアイテムがいくつかあります。Vintageで造詣の深い方に聞いたお話しですがエンジニアブーツのデザインも元はイギリスから生まれたデザインであろうとおっしゃっていました。
英国製のライダースで50年代から60年代前半のもので見かけるものなのですが、一着のジャケットでジッパーのムシのエンドの部分(ジッパーを閉めた際の引き手を止めるための金具部)が "コ"(の字の形の) 止めのものと "丸"(い形の) 止めのものが組み合わさっている場合があります。
その当時に在庫していたジッパーで工場としてもジッパーは無駄にしないために使い切りたいという思いは自然な考えだと思います。こういった偶然の一致でフロントジッパーとポケットや袖についているジッパーで少し組み合わせが同じ時代でも微妙に違ったりします。
自分はフロントが "コ" 止めで、それ以外の箇所のジッパーは "丸" 止めの組み合わせが最も好きな組み合わせなので今回のジャケットもその組み合わせになっております。こういった使い方がいかにも英国らしいと思いこれまでのレザージャケットもこの組み合わせにしております。
クラシカルすぎるものよりもどこか洗練された印象があるのもこの組み合わせではと思っております。
シンプルでありながらしっかりと存在感のあるジャケットになっております。
まだまだ書き足りないことがたくさんあるのですがまた次回に書きたいと思います。